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三浦半島エリアも好調キープ 鴨居沖の深場で良型&多点掛け

隔週刊つり情報編集部

カワハギ釣りの聖地ともされる三浦半島久比里は竹岡~剣崎沖まで広範囲を攻められる地の利がある。

目下は鴨居沖をメインに下浦沖でも良型主体の釣果が上がり始めている。

水深はいずれのポイントでも20~30m前後とやや深め。

アタリのある時間帯とない時間帯が比較的はっきりしているから、チャンスゾーンに入ったと思ったら集中して釣ることが大切。

久比里の巳之助丸から出船した取材日は終始鴨居沖を狙いトップ20枚、下浦沖を狙った別船ではトップ29枚の釣果が上がっている。

当地のカワハギはシケ後に群れが固まる傾向にあるというから、ひと荒れした後がチャンスだ。

釣行の写真

久比里のカワハギ釣りは周年だがこれから年末へかけてがトップシーズン

混雑時は多隻出しで対応

カワハギが好調に釣れている現在は平日でも大勢のファンでにぎわう。

巳之助丸では全船予約制だが、混雑時は2隻出し、3隻出しで対応してくれるのでゆったり釣れるのもうれしい。

船の写真

巳之助丸はカワハギ釣りの老舗の一軒

11月16日、三浦半島久比里の巳之助丸へ釣行した。

前日が定休日で翌日以降がシケ予報だったためか、平日というのに大盛況。

6時に船宿へ到着した時点で21号船は満船、20号船の右ミヨシから3番目の札を取った。
 
定刻7時半に臼井美喜男大船長の操船で出船。

我われの乗る20号船は鴨居沖、21号船は下浦沖と狙い分けるようだ。
 
鴨居沖へは15分ほどで到着。

水深は30mくらいのようだが、見ていると道糸は35m以上出ている。
 
当日の潮回りは大潮で、朝から昼過ぎまでは下げ潮。

風は北風だからトモ側有利かな?と思っていると、さっそく左トモ3番、続いて2番と連続して型を見る。
 
とくにトモ3番氏は絶好調で、宙から誘い下げていき、着底後はオモリを底に着けたままクイクイッと大きく誘ってゼロテンからややマイナス気味でアタリを出して面白いように掛けていく。

ダブルもあってあっという間にバケツには6~7枚のカワハギが泳いでいる。

左舷ではほかの方もポツポツと釣り上げていくが、一方の右舷、とくにミヨシ寄りはエサも取られないようで、私の隣人氏は「カワハギ釣りあるある」の状態に苦笑い。

私はまだ竿を出していないが、先が思いやられる展開だった。

それでもしばらくすると船全体にアタリが出るようになる。

連続してバリバリ釣れるようなことはないが、釣れ上がるカワハギは身も厚く、見るからに肝の入りもよさそうな肝パンカワハギだ。

釣行の写真

ビギナーの入門にも最適な季節

釣行の写真

ダブルは頻繁にあった

底中心に食ってきた

私も9時半ごろから竿を出してみる。

自身の釣りの基本である縦の釣り、上から誘い下げてオモリトントン、とすぐにカサコソと気配が出る。
 
少しトントンのスピードを落として様子をうかがい、クックッと竿先を押さえ込むようなアタリですかさず聞き合わせるとカンカンカンカン!と小気味よい例の引きが伝わった。

次投でも同様にして2枚目。

ともに22~23cmの良型だった。
 
そんな感じで好スタートを切ったものの、その後はアタリが遠のく。

どうやらカワハギは所どころに数枚ずついる状況で、まだ完全に群れが固まっていないようだ。
 
そこでカワハギがいる所を積極的に探ろうと、あまり得意でないキャストしての釣りも織り交ぜてみる。
 
たまにはヘタな鉄砲も当たることはあるようで、ズル引きしながら海底に変化がある感触の所で待つと、カツカツッときてポツリポツリながら数をのばすことができた。

昼前までは水深30m超えの場所をメインに狙っていたが、その後は20mを切るような浅場も狙った。

こちらは根周りのようでオモリをたたいた感触も少し硬質な感じがする。

ちょうど潮止まりの時間帯と重なりしばらくはアタリも遠のいていたが、その後は根周りらしくカサゴやベラ交じりでアタリが復活する。
 
根周りゆえキャストの釣りは封印し縦の釣り。

この日はカワハギが浮くようなことはなく、宙での気配は感じられなかったが、カワハギがいれば底中心で素直に食ってくるような感じ。

掛け合わせのタイミングも比較的簡単で、ハリを飲み込むカワハギもいたから活性自体はいいほうのようだった。
 
上げ潮に変わると一時食いが立つ場面もあって、ゼロテンよりややマイナスで出たアタリを掛け合わせたときには、今期初のダブルなんて場面もあった。
 
自分は常にエサを動かしていたいタイプ。

エサを止め置くことや、マイナステンションにすることも少ないので、このダブルには「なるほどな」で、今後は少ない引き出しの一つに加えようと思った次第。

14時半に沖揚がりとなり、20号船のトップは左舷トモ3番氏で20枚。

私は16枚だった。

下浦沖をメインに釣った21号船のトップは29枚とのこと。
 
今後、巳之助丸は鴨居、下浦、竹岡沖をメインに剣崎沖も視野に入れながら出船の予定。

最盛期に入りますます楽しみな久比里出船のカワハギ釣りだ。

釣行の写真

食ってくるのは底中心だった

釣行の写真

魚が固まっている場所に入ると連チャンで釣れた

船宿information

三浦半島久比里 巳之助丸

046・841・1089

備考=予約乗合、7時半出船。別船はアジ、アマダイへも

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隔週刊つり情報(2023年12月15号)※無断複製・転載禁止

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