気温も下がり始め秋の気配が深まるころ、秋のマダイシーズンに突入ということで10月8日に沼津静浦港の真成丸を訪れた。
このところ乗っ込み時期のように良型が上がっているとあって、11人のお客さんが集まった。
私は船長の指示で右舷ミヨシに釣り座を構える。
5時半を回ったところで出船、ゆっくりと内浦湾内のポイントに向かう。
天気は曇天だがちょうどいい波高だ。
ポイントに着くとすぐに釣り開始。
探見丸を見ると水深は75m前後。
大きな反応はないが、底から2~4mくらいの間に反応がたまに出たり消えたりしている。
この日の仕掛けは上ハリス6号7mと下ハリス4号5mのテーパー仕掛け。
スイベルの上部分にガン玉Bを付けて仕掛けに張りを持たせ、下ハリス5mで勝負する作戦だ。
タナ取りは海面から55m。
61mまで仕掛けを下ろして、コマセを2mごとに振って指示ダナに合わせる。
1投目はなんの反応もなくエサも残ってきたが、2投目に置き竿にしていたマダイ竿がギューンと入り込んだ。
合わせを入れてヤリトリ開始。
ズルズルと糸が出ていくが尾を振って走る感じがしないので青物と判断。
とはいえ、上げてみるまでは分からないので慎重にヤリトリする。
隣のお客さんが仕掛けを上げてくれたこともあって、オマツリもせずに仲乗りさんのタモに収まったのは、胴回りがフックラとした後計量3kgジャストのワラサ。
ガン玉作戦が的中
次はマダイだと意気込んで仕掛けを投入し続ける。
しかし、反応が渋くマダイが底から浮いてこない。
船長はこまめに探ってくれるが、船中で1枚も上がらない。
そのうちにサバの活性が上がってきて、船上ではオマツリが起きる。
しかしそんな中で、ミヨシの突き出しで竿を出していた仲乗りさんがマダイらしきアタリをとらえるも痛恨のバラシ。
この時点で残り1時間を切った。
魚が浮いてこないなら、マダイの前までエサを届けようとテーパー仕掛けの下ハリス部分にガン玉Bを追加で装着。
最初はハリから1mの位置にガン玉を打ち、底から離れないマダイの鼻先にエサをフワッと落とすイメージで試す。
次に70cm。
そして50cmとガン玉をハリの近くへずらしていき目の前に届けるエサの落とし方を変えていく。
すると鋭く竿先が海面に刺さった。
キュッと合わせると、それなりの重量感。魚が走るときはそれに合わせて糸を出し、慎重にヤリトリしてハリスをたぐると海面下にピンクの魚影。
取り込んだのは後計量1.5kg47cmのマダイ。
苦戦を強いられた中で狙いどおりに食わせた1枚に喜びもひとしお。
思わずガッツポーツしてしまった。
この日はサバの邪魔が多く、その中でワラサが幅を利かせてしまったためマダイは私の釣果が唯一だったが、翌日には5kg超級が3枚も上がった様子。
この状況がいつまで続くかは不明だが、一発大物を狙って再釣行したいと思う。
乗船MEMO
駿河湾沼津静浦港 真成丸
090・4465・6972
備考=予約乗合。
5時半集合、集まり次第出船。
夜タチウオへも出船
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隔週刊つり情報(2023年11月15号)※無断複製・転載禁止