「三度の飯よりタチウオ釣りが好き」という釣友の隆さんに夜タチウオ釣行の同行をお願いして、9月27日に駿河湾沼津静浦港の勘栄丸へ。
タチウオ釣りは4年前に初挑戦して以来、連続でオデコを食らっていて、自分には縁がないとあきらめていた釣り物。
そんな中、隆さんからお裾分けいただいたタチウオの絶品のおいしさに一念発起。
リベンジ戦の実現となった次第である。
乗船者は7名、右舷トモに隆さん、私はその隣に釣り座を構えた。
仲乗りさんからエサのサンマの切り身が配られ午後4時に出船。
30分ほど走り一番乗りで千本浜沖に到着。
当地の夜タチウオは日が完全に落ちないと食い出さない。
日が沈んだ午後6時過ぎに、「海面から30~45mを探ってください」とアナウンス。
さっそくハリにサンマの切り身を縫い刺しして投入。
まずは海面下45mまで下ろし、そこで10秒止めてアタリを待つ。
アタリがないので、1mシャクリ上げ5秒止めてアタリを待つ。
指示ダナ上限までこのシャクリ動作を繰り返し、食いダナを探すが一向にタチウオからの魚信はない。
一方、隆さんは開始早々からしっかりアタリをとらえて、連続で中型タチウオを取り込んでいる。
隆さんの釣技を学ぼうと誘いの入れ方や仕掛けを観察していると、片テンビンの先に水中ライトが装着されていることに気が付いた。
私は持ち合わせていなかったが、幸いにして隆さんから予備の水中ライトをお借りすることができた。
ついにドラゴンが
これが功を奏し、指示ダナ40m付近をシャクリ上げているとコツンとアタリが出た。
ここは合わせを入れずそのままリールを巻き続ける。
ほどなく竿先を強引に押さえ込むアタリに変わり、しっかり合わせを入れてハリ掛かりに成功。
80cm級のタチウオを抜き上げた。
4年の時をへて、待望のタチウオリベンジに感慨もひとしお。
それからは当たりダナを集中的に探り、70~80cmの中型を数本追釣する。
そして午後8時を回ったころ、クライマックスはやってきた。
集魚灯に誘われて浮き上がった魚の群れや小イカの群れが慌ただしく海面を泳ぎ回り、タチウオの活性も最高潮。
ほとんど入れ掛かり状態となり、仕掛けが指示ダナに届く前に食うこともしばしば。
そのさなか、ひときわ強烈な引き込みが襲ってきた。
これが噂のドラゴンかとドラグを緩め慎重にヤリトリする。
やがて海面に現れた姿はまさしくドラゴン。
ところがハリスを手に取り抜き上げようとした瞬間、ハリはドラゴンから外れ無念のバラシ。
合わせのタイミングが悪くハリ掛かりが甘かったのか、竿が軟らかすぎてハリまで食い込まなかったのか、また次への課題ができてしまった。
その後はポツリポツリと拾い釣りとなり午後10時20分に沖揚がりを迎えた。
私の釣果は21本、隆さんは90cm級も交えて29本と腕の差を見せ付けられる。
船中トップは45本を釣り上げた凄腕のベテラン釣り師だった。
今回釣ったタチウオはスダチを添えての炙り刺しと、山椒粉を振った蒲焼丼に。
どちらも抜群のおいしさで家族からは大好評。
次回は今回取り逃がした大型タチウオを釣り上げて、特大ドラゴンの蒲焼丼を振る舞うつもりだ。
釣り船予約サイト「釣割」のスタッフがオススメする釣り船はこちら!
【駿河湾・遠州灘(静岡県)・タチウオ船】人気ランキング
【駿河湾・遠州灘(静岡県)・タチウオ船】価格ランキング
隔週刊つり情報(2023年11月1号)※無断複製・転載禁止