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[仲間や家族と沖釣りホリデー!貸し切り船ナビ(第27回)]三浦半島久留和港 かじや丸

隔週刊つり情報編集部

三浦半島久留和港の「かじや丸」は、カサゴやカワハギ、アジ五目など相模湾の人気ターゲットを、漁師でもある優しい船長がのんびりと楽しませてくれる船宿。

平日は3名、土日祝日も5名からと少人数で仕立てられるのもうれしい。

釣行の写真

水深25m前後のポイントは良型ぞろい

新倉昭治船長に聞きました!カサゴのコツ

「竿先を上下させてオモリで底をたたくような感じで根歩きさせながら釣ってください。置き竿は絶対にダメです。荒い根周りを探るのですぐに根掛かりしてしまいます。たまに竿先を3~5秒ほど止めてカサゴに食わせる間を与えてあげることも大切です。アタリが出たらそのまま待って、竿先がグッと入ったところで合わせてください。カサゴが掛かったら素早く巻き上げて根から離すようにしてください。モタモタしていると根に潜られてしまいます」

相模湾の人気ターゲットを大ベテランの船長が案内

かじや丸の舵を握る新倉昭治船長は、漁師歴40年以上の大ベテラン。

現在も釣り船のお客さんがないときは、タコ漁やワカメ漁などに精を出す。

かじや丸という船名はその昔、先祖が鍛冶屋と漁で家族を養っていたことが由来しているそうで代々受け継がれてきたという。

かじや丸が仕立船を始めたのは40年以上前のこと。

久留和~秋谷沖を中心に釣り物によっては城ケ島沖や江ノ島沖などへも出向く。

9月中旬以降のおすすめを船長に尋ねるとまずはカサゴとのこと。

釣り場は秋谷沖の水深10~25mで、20~25cm級主体に好調に上がっているそうで日によっては30cm級が顔を見せることも。

美味なアカハタが交じることも珍しくなく、釣り人に喜ばれているそうだ。

なおカサゴは荒い根周りを釣るので予備の仕掛けとオモリは多めに用意したい。

カワハギも狙い目で秋谷沖~亀城根周りの水深25~30mを探る。

シーズン初期は25cm前後の良型主体に楽しめ30cm級が上がる日もあるそうだ。

ちなみにカサゴとカワハギはリレーも可能。

カサゴの煮付けとカワハギの肝あえを一緒に味わいたい人はぜひ。

12月まではイナダも面白く秋谷沖の水深30~50mを狙う。

サバや1kg前後のマダイなども交じり状況によってはワラサ級が上がることも。

アマダイもおすすめで30cm級中心に楽しめる。

釣り場は秋谷沖の水深70~100mで日によっては50cm級が竿を絞り込む。

イトヨリやオニカサゴなども交じりリピーターも多いという。

アジ五目も人気で秋谷~三戸浜沖の水深40~70mが釣り場。

25~30cm級主体に楽しめサバやマダイなども交えてクーラーの中はにぎやかになるそうだ。

そのほか1月からエサのイワシが入荷すればヒラメへも出船。

2月からはイワシメバルも受け付ける。

新倉船長は優しく穏やかな人柄で実に親切。

釣り物に関しても色いろと相談に乗ってくれるので釣行日と人数が決まったら、とりあえず電話してみてはいかがだろう。

釣行の写真

カサゴとアカハタの一荷

カサゴ釣りが一番好きです!by 渡慶次盛廣(とけしもりひろ)さん

当日見事な腕前でカサゴやアカハタを次つぎに釣り上げていた神奈川県横須賀市の渡慶次盛廣さん。

カサゴの魅力などを伺ってみました。

「毎月カサゴ釣りに行ってますが、釣りの中で一番好きですね。根をうまく交わしながら探ってアタリを出せた瞬間がなんともうれしいです。カサゴも25cm級になると引きが強くてついつい興奮しちゃいますね。仕掛けは自作でハリスの太さや長さなどを変えたものを用意して、その日の潮の加減で使い分けています。もちろん食味も魅力で私はカサゴの煮付けが大好きで、ほとんど自分で食べちゃいます。来週もかじや丸でカサゴ釣りです」

カサゴ愛に満ちあふれている渡慶次さん。

これからも頑張ってください。

食べごろサイズの カサゴが連発! ゲストでアカハタも

かじや丸を訪れたのは8月25日のこと。

神奈川県横浜市の長谷川英世さんが幹事を務めるグループがカサゴで仕立てた船にお邪魔させていただいた。

当日は6時過ぎに出船。

10分ほど走った秋谷沖の水深1m前後で開始となった。

船長に近況を尋ねるとカサゴの湧きはまずまずで20~2cm級主体に上がっていてアカハタも交じるとのこと。

朝イチから皆さんの竿にアタリが出て20cm級のカサゴが次つぎに取り込まれる。

少しでもアタリが途切れると船長は小移動して新しい根周りを釣らせてくれる。

小移動するとまたすぐにアタリがきてバケツにカサゴが貯まっていく。

そんな中、左舷ミヨシで釣っていた渡慶次さんが30cmほどのアカハタをゲット。

オレンジ色の魚体がなんとも美しい。

3時間ほどで全員2ケタの釣果を上げていて十分に釣れているように思えたのだが、「今日はよくないねぇ。釣れる日はこんなもんじゃないよ」と船長。

中盤戦からは深場へ移動して大型を狙うという。

10時になったところで船は秋谷沖の水深25mへ移動。

早々に竿を曲げたのは幹事の長谷川さんで竿の曲がりからして型がよさそう。

上がったのは25cmオーバーのカサゴで狙いどおりの展開。

ここで釣れるのは22~25cm級が多く皆さんなんとも楽しげな表情を見せる。

またアカハタの魚影も濃いようでサイズはまちまちだが全員がキャッチした。

アカハタとカサゴの一荷などもあり船上はなかなかの盛り上がり。

後半は潮が速くなってしまい釣りにならないので再度浅場へ移動。

いいペースでカサゴを追加して沖揚がりの時間を迎えた。

終わってみれば全員20尾以上の釣果。

その魚影の濃さに驚かされた秋谷沖のカサゴ、おすすめです。

釣行の写真

一荷で上がることもしばしば

釣行の写真

ゲストは美味なアカハタ

釣行の写真

秋谷沖のカサゴは秋も期待度◎

幹事の長谷川英世さんに聞きました!かじや丸のココが好き!

とにかく釣らせようという船長の気持ちが伝わってきます!

「かじや丸は月に1~2回のペースで利用しています。少人数で仕立てられる点もありがたいし、なによりも船長の優しい人柄がいいですね。ちょっと釣れないとすぐに移動してくれて、とにかく釣らせようという気持ちが伝わってきます。カサゴは大好きな釣りでいつもこのメンバーで楽しんでいま
す。なんといっても食べておいしいですからね、空揚げや天ぷら、大きいのはカルパッチョなんかにしていただいています。10月に入ったらカワハギもお願いしようと思います」

ご協力ありがとうございました。

Information

三浦半島久留和港 かじや丸

046・856・8246

船の写真

最大で15名、「12~13名までが釣りやすい」と船長

船宿の写真

(左)車は港手前の右側の駐車場に停める(右)乗船場から船宿まで徒歩2分

レンタルタックルの写真

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隔週刊つり情報(2022年10月1号)※無断複製・転載禁止

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