宮澤幸則さんの連載「釣りは楽しく真剣に!」。
今回からは読者アングラーをゲストに招いて、ともに釣り方や仕掛けなどをあれこれ試しつつ、宮澤さんと一緒になって楽しく真剣に釣りをしていただく予定。
PROFILE
みやざわ ゆきのり
1966年大阪生まれ、三重大学水産学部卒。
釣り全般を愛好するが、陸っぱりのエギング、船のカワハギ、マルイカのエキスパートとして雑誌、新聞、テレビ、Webで最先端の情報を発信する。
グローブライド・ダイワ社員。
Reader Angler
江成正彦(エナリマサヒコ)
●神奈川県在住
●職業=会社員
●沖釣り歴= 16年
● 昨シーズン餌木タコの面白さに目覚めました。大好きな宮澤プロと一緒に楽しみたいです!
竿を並べて餌木タコ談義
出典:
初回に登場する江成正彦さんは、マルイカなどのテクニカル系からコマセ釣りのキハダ・カツオまでこなすベテランアングラー。
餌木タコは昨シーズンから始めて今回が4回目とのことで、宮澤さんに釣り方のコツなどを色いろ教わりたいという。
東京湾奥浦安の岩田屋へ釣行したのは7月10日。
12名が乗船して7時に出船、50分ほど走って到着したのは川崎沖。
今回宮澤さんはマダコに効くアピールアイテムを探るべく、写真の肉やバターなど色いろなものを餌木に付けて釣ってみるという。
沖堤防周りの水深10m前後でスタートすると、間もなく宮澤さんがバターを塗った餌木で400g級を釣り上げる。
続いて船内では400~800g級のマダコがポツポツ上がりなかなかいい出足。
しかし、好事魔多し。
ドライソーセージを巻いた餌木で宮澤さんが2杯目を乗せた後に根掛かりして高切れ。
新しい仕掛けの準備に手間取り好時合に痛いタイムロス。
一方、江成さんは持参した鶏の皮を巻いた餌木を使い、何度か乗りをとらえたが巻き上げ中にバラシを頻発。
その様子を見ていた宮澤さんが、「合わせが弱いのがバラシの原因かもしれませんね」と言って釣り方のコツをアドバイス。
すると、教わったとおり今度はしっかり合わせた江成さんが1kg級を釣り上げ、「宮澤プロのおかげです!」と満面の笑みを浮かべた。
宮澤さんが新しい餌木にブタの脂身を付けて投入。
するとこれが当たった。
400g、600g級と立て続けに乗せてペースアップ。
続いて江成さんが1kg級を抜き上げる。
船内では大半の人がマダコを釣り上げ、いい人はすでに4~5杯キープしている。
アタリが遠くなった10時過ぎ、15分ほど走って横浜沖へ移動。
水深は10m前後。
ここはあまり根掛かりしないとのことで、宮澤さんは餌木をキャストして広く探り、トントンとテンポの速い小づきで攻めていく。
その隣で江成さんは船下を中心にスローな小づきで探る。
しかし、二人とも触りがなく、餌木のカラーや種類に加え、宮澤さんは餌木に付けるアピールアイテムをサバの切り身、チョコレート、ワサビと次つぎ替えて試したがなかなか追加できない。
12時過ぎ、江成さんが600g級を乗せる。
続けて同級、1kg級、400g級と3連発。
オレンジの餌木に鶏皮を巻いた仕掛けに替えた後、急に乗りが増えたという。
江成さんのマダコラッシュを見た宮澤さんが、アピール力を高める狙いで餌木を3本に増やし、アピールアイテムもブタの脂身、バターとこってり系を付けて投入。
この作戦が当たった。
長かった沈黙がウソのように乗りが訪れ、400g級をポポンと続けて釣り上げる。
うまくマダコが固まった場所に入ったのか船内マダコが連発。
宮澤さんはキャストで広く探り1kg級を追加。
江成さんは船下を小づいてたんねんに探って数をのばす。
乗りが一段落し、再び川崎沖へポイント移動。
ここで二人ともに数杯追加し14時に沖揚がり。
船中釣果は0.3~1.5kgを2~15杯で、宮澤さんが9杯、江成さんが10杯。
小型のリリースを含めれば大半の人が10杯前後を乗せていたので、8月以降も数、型ともに期待できそうだ。
マダコを寄せるアピールアイテムあれこれ。
マダコを寄せるアピールアイテムとして、今回は餌木タコの本場・明石で定番のバターを始め、肉や魚などを餌木に巻いたり塗ったりして釣ってみます!(by 宮澤)。
合わせのコツ
餌木のカンナは返しがないので、合わせが甘いと巻き上げ中にバレやすい。
なのでタコが乗ったら道糸を巻き取りながら竿先を下げ、大きくしっかり竿を持ち上げて合わせてください。(by 宮澤)
タコは脂質がお好き!?
今回の結果だけで断言はできませんが、定番のブタの脂身やバターを付けると触りが増える気がしました。
ドライソーセージとサバの切り身もまずまず。
いずれも脂質を多く含むものなので、ずばりオリーブオイルやサラダ油などでも効くかも!
これで乗ったら面白いな~と期待したチョコレートとワサビは空振りでした。(by 宮澤)
読者アングラーの弁
最初はバラシが続いて焦りましたが、宮澤さんに合わせ方を教わってバラシが激減。
この日一番乗った「マダク」のラメニンジン(オレンジ)はもう手放せません!
鶏皮も効いたと思います!
宮澤プロ、色いろ教えていただきありがとうございました。(江成正彦)
宮澤さんの釣行後記
江成さんは、最初は乗りを感じても合わせが弱かったのでバラシが続きましたが、合わせ方をアドバイスした途端に釣り上げる飲み込みの早さは、さすがベテラン。
3連チャンもお見事でした。
餌木タコはもちろん、色いろな釣り物でご一緒しましょう!
船宿I N F O R M A T I O N
東京湾奥浦安岩田屋
047・351・2862
備考=7時出船、駐車場あり。ほかライトアジ、カサゴ、タチウオ、シロギスへも出船
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隔週刊つり情報(2022年8月15号)※無断複製・転載禁止