［動画で見る沖釣り教室・忍塾THE・ムービー（第37回）］東京湾のタチウオ

東京湾のタチウオがようやく盛り上がってきました。

今のところ数、型ともにジギング優勢の日が多いようですが、エサ釣りでは小型主体ながらテンビン仕掛けで数がのびている日もあります。

テンヤではアタリを出すことさえ難しい日が多いですが、これから盛夏へ向けて上向くことは間違いないでしょう。

東京湾奥小柴の三喜丸さんから釣行したのは6月下旬。

午前７時に出船し、まずは大型狙いで猿島沖へ向かいます。

河野秀昭船長によるとここ数日は朝のうちに大型のタチウオが上がっており、前日も140cm近いドラゴンクラスが出たそうです。

型狙いのポイントということでまずはテンヤからスタート。

指示ダナは海面から20～24m。

反応はそれほど幅広く出ていないとのことで、22mでジャーク＆ストップ、そしてフォールを織り交ぜて誘っているとすぐにヒット！

上がってきたのは120cmのドラゴン級。

朝イチから良型のタチウオが釣れてテンションが上がります。

その後も同じ誘い方で110cmクラスを2本追加し、9時ごろに観音崎沖の航路寄りへポイントを移動しました。

こちらのタナは少し深くなって面から50～60m。

引き続きテンヤで攻めてみますが、アタリはあるもののうまく掛けられなかったり、せっかく掛かっても途中でスッポ抜けたりとなかなか数がのびません。

タチウオの活性は高いものの、テンヤでは掛けづらい小型が多いからだと思います。

そこでテンビン仕掛けにチェンジすると、予想どおりに連続ヒット。

タナも船長の指示より上を狙い、海面下42～46mくらいでよくアタりました。

昼を回って徐々にアタリが少なくなった後半、今度は走水沖～台船の西側で反応を探していきます。

ここからは再び大型に狙いを定めてテンヤにチェンジしましたが、朝方とは潮の流れが変わったため、ジャーク＆ステイ中心に誘っていきます。

テンビン仕掛けの人には中型主体にポツリポツリとアタりますが、テンヤにはなかなか反応しません。

最後にどうにか1本追加して14時に沖揚がり。

釣果は120cmを頭に16本、うちテンヤは4本でした。

東京湾のタチウオ、ここ数年のような乗っ込みフィーバーはありませんが、取材日以降は富津沖の浅場でも型が出始めたようで、小型主体に数が釣れる夏タチらしい展開になりつつあります。

狙うポイントは船によっても変わってきますし、釣り方もオールＯＫな船、テンビン、テンヤ、ルアーとどれか一つの釣り方を通してもらう船と様ざまです。

小型主体に数釣りを楽しむか、アタリはなくても大型に狙いを絞るか、各船のルールを確認のうえ、みなさん思い思いに東京湾の夏タチを楽しんでください。

三喜丸さんではテンビン、テンヤ、ルアーいずれの釣り方もOKですが、オマツリでのトラブルを避けるために道糸はテンビンならPE2号、テンヤとルアーはＰＥ 0.8～1号というルールを設けています。

乗船人数によっては途中で釣り方の変更もできますが、その際には必ず船長に確認を取ってください。

テンビン仕掛けは、これまでにも紹介しているシャクリと止めを繰り返してアタリを出していく釣り方になります。

シャクリ方はショートピッチでもいいですし、ノーテンションでも構いません。

とにかく通りいっぺんにならないよう、周りの釣れ具合をよく確認して止めの間、シャクリ幅、スピードなどを調整してください。

それでもアタリが出ないという人は、何はともあれエサの付け方をチェック。

タチウオ釣りではエサ付けが一番重要です！

テンヤで釣るときは、反応の幅が狭いうえに当たりダナも定まらないことが多い現状では、ストップ＆ゴーで上へ追わせたり、定点で誘っているだけではなかなかアタリが出ません。

そんなときはリールを巻かずに竿の操作だけで上下3mくらいを探っていきます。

上げるときはスッと持ち上げたり、ジャークを入れたり、下げるときはテンションフォールさせたりフリーフォールさせたり、色いろ変化を付けることでアタリを探します。

状況によってはこれまでのようにバイブレーションやトゥイッチ系の誘いが効くこともありますが、誘いのバリエーションとして覚えておくと、アタリを出すチャンスが増えると思います。

東京湾奥小柴　三喜丸

045･701･9434

備考＝予約乗合、7時出船。イワシエサは持参。別船はショートライトアジ、マダコへ。