三浦半島伊勢町のながつかボート店は貸しボートのほか17tの大型船を所有。
走水沖のアジを中心にタチウオ、オニカサゴなどの人気ターゲットを心ゆくまで楽しませてくれる。
走水産の海苔やワカメの製造販売も手がける。
今回の釣り仲間
取材でお邪魔させていただいたのは、神奈川県横須賀市の居作和人さんが幹事を務めるグループ。
釣り物はタチウオ&アジです
長塚博久船長に聞きました!アジのコツ
「アジを釣るコツは、とにかく竿を動かしてまめにタナ取りをすることです。仕掛けを投入して着底したら、糸フケを取ってから2m巻き上げてコマセを振り出し、さらに1m巻き上げてアタリを待ちます。タナは底から3mと覚えておいてください。1~2分待ってアタリがないようなら再着底させてタナを取り直します。これを2~3回繰り返してアタリがなければ、仕掛けを上げてコマセを詰め直します。大きいアジを抜き上げると口切れしやすいので、できるだけタモを使って取り込むようにしてください」
走水沖のビシアジが一番人気のアットホームな船宿
ながつかボート店が伊勢町で貸しボートの営業を始めたのは、長塚博久船長のお父さんの代からで、そのころから現在も行っている海苔漁との兼業だったという。
仕立船を始めたのは30年ほど前で、主に釣らせていたのは走水沖のアジ。
当初は走水伝統の手ビシでの釣りだったそうで、水深100mの釣り場であっても手で糸をたぐってアジを釣っていたという。
「はっきり言って超重労働だったよ(笑)」と船長。
今でも同船で最も人気が高いのはこの走水沖のアジで、もちろん現在は竿のビシ釣りで狙う。
25~30cm級中心に40cmチ級も交じるそうで、その食味のよさにほれ込んだリピーターも多いとか。
6月中旬以降のおすすめをたずねると、「走水といったら走水ブランドのアジだからね、ビシアジが一番だよ。リレーで楽しむならタチウオとアジがおすすめなんだけど、タチウオがこのところ厳しくてね、復調することを願っているよ」と船長。
昨年の初夏は指幅3~4本クラス主体にドラゴンサイズのタチウオがずいぶん上がったそうだから、今年もぜひそうなってほしいものだ。
この時期はカサゴも狙い目で走水沖の水深10~30mを探る。
走水沖はカサゴの魚影が非常に濃く20~25cm級の数釣りが楽しめ、日により30cm級も交じるそうだ。
また同船はオニカサゴも得意としていて10月~3月がメインだが周年出船可能。
毎月のようにオニカサゴで仕立てるリピーターもいるという。
富浦~洲ノ崎沖の水深100m前後が主な釣り場で、600~700g級主体に1kgクラスも顔を見せる。
マダイも人気メニューで、久里浜沖や剣崎沖の水深50~90mを狙う。
サイズは1~2kgロ級がメインで、アジやイナダなども交じりクーラーの中はにぎやかになるそうだ。
そのほか群れが入り次第、剣崎沖のワラサへも出船する。
舵を握る長塚博久船長は明るく優しい人柄で、頼れる釣り船の兄貴といった感じ。
貸しボートは、おかみの千尋さんと娘の沙智さんが受付、優しい笑顔で出迎えてくれる。
夏場はアジやサバ、シロギスなどが狙い目とのこと。
また、同船宿で製造販売している走水産の海苔は風味豊かで絶品なので、お土産にぜひ!
タチウオ、アジともに釣り場は走水沖
出典:
釣って楽しく食べておいしいアジは女性にも大人気
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アンドンビシは130号を使用。付けエサはアカタン
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初タチウオ釣っちゃいました! by 田中志保美さん
この日タチウオに初挑戦した東京都町田市の田中志保美さん。
状況的にはかなり厳しかったが見事初タチウオをゲットしてニッコニコ。
初タチを釣った感想をうかがってみました。
「タチウオが上がってきたときの姿がかっこよくてすごくうれしかったです。いつもはライトなタックルで五目釣りを楽しんでいるのですがタチウオにハマっちゃいそうです。自分の手でドラゴンと呼ばれるサイズを釣ってみたくなりました。今日釣れたタチウオはちょこっとお刺身にして、メインは塩焼きでいただこうと思います」
初タチウオおめでとうございます。
ドラゴン級目指して、これからも頑張ってください。
タチウオは苦戦したが アジは40cm級も登場
ながつかボート店を訪れたのは5月22日のこと。
神奈川県横須賀市の居作和人さんが幹事を務めるグループがタチウオ&アジのリレーで仕立てた船にお邪魔させていただいた。
7時15分に出船。
まずは走水沖のタチウオからスタートする。
釣り方はテンビン仕掛けのほかテンヤで一発大物を狙う人も。
海面から20~40mの指示ダナで釣り始めたが、テンビン仕掛けにはたまにアタリが出るものの、テンヤにはまったくアタらないという。
最初のタチウオが上がったのは開始から30分ほどたったころ。
指幅3本クラスでテンビン仕掛けでの釣果。
その後は女性2人が同級をゲットしたがどうにも芳しくない。
状況は好転せず、タチウオは約1時間半ほどで終了となりアジに転進。
少し移動して水深50mで再開。
コマセが効き始めるとポツポツとアタリが出て25~30cm級のアジが取り込まれる。
どれも体高があり見るからにおいしそうだ。
ここから一気に盛り上がるかと思われたが、なかなかペースが上がらない。
とはいえさすがは走水沖、35cm級の良型も交じって皆さんはなんとも楽しげな雰囲気。
「今日は食いが渋いけど型がいいので助かります」と幹事の居作さん。
中盤戦に入るとさらに型がよくなり40cm級の大アジを釣り上げる人も。
その後もポツポツながらアジは釣れ続き午後1時半の沖揚がりを迎えるころにはトップ15尾の釣果。
ボウズはなく晩のおかずには十分な量のアジを皆さん釣り上げた。
「今日はタチウオもアジも今イチだったねぇ」と長塚船長。
いやいや、私からしてみればタチウオはともかく良型のアジがあれだけ釣れれば十分です。
タチウオは様子見になるものの、アジは今後も期待十分とのこと。
走水沖のアジを味わうべく皆さんも出かけてみてはいかがでしょうか。
最初に上がった指幅3本クラスのタチウオ
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女性のメンバーもタチウオをキャッチ
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走水沖のビシアジは 梅雨~夏も期待度◎
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35cm級の良型も交じる
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ながつかボート店のココが好き!
幹事の居作和人さんに聞きました!
ゆったり竿を出せる大型船で明るい船長に色いろと楽しませてもらってます!
「ながつかボート店との付き合いはもう20 年以上で、今でも月イチは必ず仲間と乗船しています。ここのいいところは船長の明るい人柄と融通が利いて色いろな釣りを楽しませてくれるところですね。冬場になるとオニカサゴやカワハギで乗船することも多いです。船も大きくゆったりと楽しめる点も気に入っています。あと、少し釣れなくなると船長が次つぎにポイントを変えて釣らせてくれるのもうれしいです。今日はビギナーが多かったのでタチウオ&アジのリレーにしました。タチウオがダメでもアジはなんとかなるだろうと思って。結果そのとおりになっちゃいました(笑)。でもここのアジは天下一品なので皆満足したようでよかったです」
Information
三浦半島伊勢町 ながつかボート店
046・844・2770
船は17tの大型船で「20名までが釣りやすい」と船長
出典:
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隔週刊つり情報(2022年7月1号)※無断複製・転載禁止