「腹パンの乗っ込みマダイが釣れ出したよ」と船長からの朗報を聞き、3月17日に相模湾福浦港のよしひさ丸へ急行した。
当日は乗っ込み初期の平日とあって乗船者は私を含めて3名。
船長の指示で右トモに入る。
定刻の6時に港を離れ、20分ほど走り真鶴沖のポイントに到着。
「水深72m、タナ58mです。用意のできた人から始めてください」とのアナウンスで投入開始。
ややあって、「潮が速いので一流し1投になるかもしれません。
指示ダナより6~7m深くコマセカゴを落とし、底近くで多めにコマセを振り出してタナにセットしてください」と船長からアドバイスがある。
そこで速潮でも仕掛けが早く潮に馴染んで海中で安定するように、ハリスにガン玉を打って仕掛けを重くする。
2流し目は指示ダナよりも2mほど落とし込んだとき、スーッと竿先が引き込まれた。
マダイ特有の小気味よい引き込みを味わいながら、まずは1kg超のレギュラーサイズをネットイン。
ハリの掛かり所を確認すると、活性が低いのか唇の皮一枚だった。
そこでマダイの警戒心を薄れさせハリ掛かりをよくしようと、ハリを9号から8号へサイズダウン。
付けエサのオキアミも尾羽根から3節目でカットし、ハリのチモトを隠すようにコンパクトに付ける。
大型らしきをバラす
3流し目にはさっそくこれが功を奏した。
指示ダナより1mほど落とし込み、食わす間を取った次の瞬間、竿先が海面に突き刺さった。
すかさず竿を立て、合わせを入れてヤリトリ開始。
心地よい重量感を感じながら巻き上げ、船長の差し出すタモに収まったのは、この時期ならではの腹パンパンの2kg級。
「それ一番おいしいサイズですよ」と言う船長の言葉に、してやったりのうれしさがこみ上げる。
その後、ゴマサバがコマセに寄ってしまいマダイの反応が海底付近に沈んでしまったため、「サイズアップを狙いましょう」とのアナウンスにて、90mダチへ小移動となる。
移動先での指示ダナは78m。
手持ち竿でアタリを待っていると、「反応が上がってきました」と興奮気味のアナウンス。
指示ダナより2mほど誘い上げ、一呼吸待ってから1mずつ下ろしていくと、3m落とし込んだときにグングンと力強い引き込みが手元に伝わった。
だが、ハリが硬い歯の上に乗ってしまったのか、20mほど巻き上げたところで無念のフックアウト。
「今のはデカかったよ」と船長から声がかかる。
気がつけば沖揚がりの11時まで残すところ2時間。
ここで船は港前の60mダチへ移動。
ここでは1kg級の本命を2枚にアジ、イトヨリダイを2尾ずつキャッチして帰港となった。
よしひさ丸では4月から午前船はイサキがメインで、マダイは午後船となる。
近日中に、今回逃がした大きな落とし物を拾いにリベンジするつもりだ。
乗船MEMO
相模湾福浦港 よしひさ丸
0465・63・3884
▼備考=予約乗合、出船時間電話確認。
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隔週刊つり情報(2023年5月1号)※無断複製・転載禁止