［宮沢幸則の令和も釣りは楽しく真剣に！2（第22回）］銚子犬若港出船 犬吠埼沖のアカムツは捨て糸の長さがカギ！？

ゲストを招いて、時には教え合い、時にはともに悩み、楽しく真剣に釣りをする宮澤幸則さんの連載「令和も釣りは楽しく真剣に！ 2」。

前回はマダイに見放されてしまった宮澤さんと福田さん。

実は以前もこのコンビで空振りしたことがあり、このまま引き下がるわけにはいかない……と福田さんに連続してご登場願って目指したターゲットは、福田さんが大好きなアカムツ。

3月中旬に銚子犬若港の孝進丸へ釣行した。

みやざわ ゆきのり

1966年大阪生まれ、三重大学水産学部卒。

釣り全般を愛好するが、陸っぱりのエギング、船のカワハギ、マルイカのエキスパートとして雑誌、新聞、テレビ、Webで最先端の情報を発信する。

グローブライド・ダイワ社員。

福田豊起（ふくだとよき）

ダイワフィールドスタッフ。

アカムツ、一つテンヤマダイ、ヒラメ、カモシ釣りなどを得意とする。

12名のお客さんとともに4時20分に出船し、5時40分ごろに犬吠埼沖のポイントへ。

「アカムツの規定数は8尾です、ハリ数は2本までにしてください。最初は浅場から始めます。ここは大中小と交じりますからがんばってください」と大川博文船長からアナウンスがあり水深150mからスタート。

開始早々、右ミヨシで22cm、ミヨシ3番で25cmのアカムツが上がる。

犬吠埼沖は速潮に苦戦することも多いが、この日は潮も緩く海上も穏やかな釣り日和。

福田さんにもアタリがきて25cm級のアカムツを釣り上げる。

宮澤さんに強いアタリ。

本命を期待して慎重に巻き上げたが、上がってきたのはサバだった。

エサを付け直して再投入するとすぐにアタリがきたが、食ったのはユメカサゴ。

その次の投入も同じくユメカサゴとゲストが続く。

船内ではポツポツと25cm前後のアカムツが取り込まれており、福田さんもこの流しで同級を追加。

「ユメカサゴが食ってくるときは、捨て糸を長めにしたほうがいいですよ」と福田さん。

福田さんの仕掛けの捨て糸は150cmで宮澤さんは90cm。

すると福田さんにならって捨て糸を長くした宮澤さんにアタリ到来。

巻き上げ途中で何度か断続的に竿をたたくのは本命の証。

タモに収まったのは32cmの中型アカムツだった。

その後は派手な食いはないものの、宮澤さんが小ぶりの本命を追加。

船内でもアカムツがポツポツと上がり、9時半ごろには全員型を見て、いい人は4～5尾をキープした。
　
10時前に移動となり、水深250m前後に到着。

「潮が速いので1流し1投でやります。仕掛けを上げた人は再投入しないでください」

合図で一斉に投入。すると着底直後に右ミヨシ3番でアタり、35cm級のアカムツが上がる。

「こっちもきました！　これがアカムツならデカイですよ！」

福田さんが声を上げて慎重に巻き上げる。

ユラ～ッと浮かんだ大きな魚体は当日最大41cmの本命。

良型が続いて船上が色めきたつ。

ところが、その後は何度か流し変えたがアタリが遠く、

最後に左トモで30cm級が上がったところで12時に沖揚がりを迎えた。

船中釣果は22～41cmのアカムツが1～5尾で、福田さんが3尾、宮澤さんが2尾。

数はトップに及ばなかったものの、良型を手にした2人は今宵のアカムツ料理談義に花を咲かせるのであった。

「ホタルイカのツボ抜きは、ゲソ側からキモが取れないように抜くことが肝心です。慣れていないとキモが取れることがありますが、初心者はハサミを使うと簡単です」と宮澤さん

宮澤さんは、浅場を狙った前半はショットバイパーMH-210、深場を攻めた後半はオーソドックスなアカムツタックルとなるメタリアアカムツM-215とシーボーグG300Ｊの組み合わせ。

福田さんは速潮時や釣り場が深い場合でも仕掛けをしっかり動かせる硬めのモデル、極鋭中深場Ｈ-205AGS＆シーボーグＧ300JLを使用。

銚子犬若港　孝進丸

0479・23・1020

備考＝４時集合、ほかヤリイカへも出船