タナ取りと誘いが肝心　城ヶ島沖のムツ五目

12月25日日、クリスマスだがムツの炙り刺しが恋しくなり三浦半島三崎海外港の伊三郎丸へ釣行した。

前日まで3日ほど台風並の強風が続いたそうで、海の中はだいぶ撹拌された模様。

ナギ予報のこの日は片舷6人ずつの12名満船の大にぎわい。

私は左ミヨシに釣り座を構える。

6時半に出船し20分ほど走ってポイントに到着。

潮回りを済ませたところで船長から、「ミヨシから順番に投入します。はい一番」とアナウンスが流れ緊張の1投目。

無事に仕掛けの投入を終えると、「水深280m。タナは底から1.5～3m上です」と船長から指示ダナを伝えられる。

350mまで道糸が出たところで着底。

すぐさま10mほど巻き上げて再度底ダチを確認し、指示ダナの範囲を1m刻みで上に誘い上げながら何度かタナを取り直すが、それでも糸フケが多く出てしまい着底の感触が分かりにくい。

期待の1投目はアタリもなくすぐにポイントを移動。

15分ほど走って水深280mで第2投。

潮の流れは先ほどよりも緩やかなようで、着底後、しっかり底ダチを取って誘い上げると、底から3m上でグングングンッとクロムツ（ムツ）のようなアタリが明確に竿先に出た。

早めに巻き上げに入ると、途中独特の引き込みで本命の予感。巻き上げてくると1番上のハリに35cmほどのクロムツが掛かっていた。

魚は浮き気味のようなので、続く流しも同様にタナの上限から狙うとすぐにアタリが到来。

慎重に巻き上げてくると今度はキンメとクロムツの一荷だった。

これは期待できそうだと気をよくした次の流し、すぐにサバっぽいアタリが出る。

周りのお客さんを見るとやはりサバがアタっている様子。

船長から指示が出るまで待ってから巻き上げると、ほどよい重量感が竿に伝わる。

先に海面に見えたのはサバだったが、下のハリにはクロムツも付いていた。

私と同じくサバのアタリが出ても我慢して巻き上げずに狙っていたトモの常連さんは、サバを交えつつクロムツを一荷で釣り上げていた。

徐々にサバが多くなってきたので再びポイントを移動。

水深は260～280m、指示ダナは底から1.5mとアナウンスが流れた。

上ダナの指示はないので上下の誘いよりは何かが必要と思い、ミヨシだったこともあったので竿を横に動かしながらの誘いを入れてみる。

するとハリスがなじんだところでアタリ。

クロムツのようだったので、そのまま粘ってみるとグイングインとさらに大きく竿が曲がる。

ゆっくり巻き上げてくると38cmと40cmの良型の一荷だった。

それ以降の流しも単発ながらクロムツを連釣し、13時の沖揚がりを迎えた。

この日の釣果はトップがクロムツ8尾、私はクロムツ7尾にキンメ1枚。

良型主体でお土産十分なクリスマスプレゼントとなった。