ゲストを招いて時には教え合い、時にはともに悩み、楽しく真剣に釣りをする宮澤幸則さんの連載「令和も釣りは楽しく真剣に! 2」。
今回のターゲットは中深海の人気魚オニカサゴ。
オニカサゴはあまり得意ではないと言う宮澤さん。
この日は助っ人として深海釣りが得意な石塚広行さんに声をかけ、東伊豆伊東港の第2三好丸より出船した。
独特の引きがたまらない
出典:
冬の釣りアフターは体が温まるオニ鍋で決まり!
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●今回のゲスト 石塚さん
石塚広行(いしづか ひろゆき)
ダイワフィールドテスター。
ハゼからキハダ、本格深海のキンメやベニアコウまでこなすベテランアングラー。
午前6時に港を離れ、航程30分ほどでポイントの富戸沖に到着。
当日は強い西風が吹いていたが、伊豆半島がその風を遮る東伊豆沿岸の海上は穏やかな釣り日和。
水深200mでスタートとなった。
開始早々、宮澤さんと石塚さんにアタリ。
ググン、ググンと断続的に竿をたたく引きに期待が高まる。
しかし、両者とも上がってきたのはツノザメで、「でっかいオニカサゴかと思ったけど……ダマされた~」と苦笑い。
船長はこのポイントに見切りを付けて10分ほど移動し、水深150mで再開。
するとさっそく右ミヨシで600g級が上がる。
続いて石塚さんの竿も曲がり重量感のある引きに大型の本命かと思いきや、上がってきたのは2kg級のカンコ(ウッカリカサゴ)と400g級のオニカサゴの一荷。
「オニは小ぶりだけど、最初のアタリで巻き上げずに追い食いを狙って成功したので、まずはよしとしましょう」と石塚さん。
これが時合の始まりか、続いて宮澤さんにアタリ。
断続的にゴン、ゴンと竿をたたく独特の引きで上がってきたのは1kg級のオニカサゴ。
「本命の引きは、やっぱりサメとは違うよね」とガッツポーズ。
右舷でも竿が曲がり、トモのベテランも800g級を上げ、続いて胴の間で同級が釣れる。
この早朝のチャンスタイムを逃すまいと、全員集中して誘いを繰り返す。
ところが、活性が高まったのはオニカサゴだけではなかった。
石塚さんにググンと強いアタリ。
期待して巻き上げると、重量感のある引きでドラグが滑る。
上がってきたのは海水を吸い込み体を膨らませた大きなミズフグ(ヨリトフグ)。
その後もアタリは続いたが、上がってくるのはフグばかり。
加えて仕掛けを上げるとハリが切られているトラブルが頻発。
これもフグの仕業だろう。
船長は移動を繰り返し、川奈沖の水深180m付近を流すとフグの気配が失せ、再び本命が登場。
右胴の間で1kg級が上がり、ミヨシで1kg級と600g級のダブル。
続いて宮澤さんが500g級を釣り上げ、石塚さんも同級をキャッチ。
この調子ならフグの猛攻にあった中盤の分も挽回できそうだ。
しかし、その後は潮が流れずアタリが止まり、最後の流しで伊東沖の水深100m付近の浅場を攻めたが好転せず。
11時に沖揚がり。
オニカサゴはトップ4尾。
石塚さんと宮澤さんはともに2尾と数はふるわなかったものの、宮澤さんは1kg級の良型を、石塚さんは2kg級のカンコをクーラーに収めて満足げだ。
オニカサゴが釣りたくなるのは、やっぱり冬。天候や潮具合などの条件がそろえば、さらなる釣果アップも望めるはずだ。
宮澤さんの最初の1尾は1kgジャスト
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取材の応援に駆けつけてくれた本誌レポーターの黒田さんが当日最大1.5kgをキャッチ
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招かざるゲストの正体はミズフグ
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宮澤さんのオニカサゴ仕掛け
仕掛けは「快適鬼カサゴ」シリーズ。シンプルな空バリタイプとタコベイト付きの2アイテム
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宮澤さんはタコベイト付きの仕掛けにサバの切り身やアナゴをセット。オモリはドラゴンシンカー 150号を使用
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タックルデータ
宮澤さんは速潮時や釣り場が深い場合でもしっかり仕掛けを動かせる硬めのモデル、極鋭コンセプトゲームP HH-220 AGS &シーボーグ300J、石塚さんはオーソドックスなオニカサゴタックルになるメタリア中深場73 M-200 &シーボーグ300J を使用。
船宿I N F O R M A T I O N
東伊豆伊東港 第2三好丸
0557・37・1152
▼料金=オニカサゴ乗合一人1万2000円(エサ、氷付き)
▼備考=予約乗合、6時出船。ほか夜ヤリイカ、ブリ、ヒラメ、タイ五目へも
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隔週刊つり情報(2022年1月15号)※無断複製・転載禁止