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[仲間や家族と沖釣りホリデー!貸し切り船ナビ(第18回)]【仲間や家族と沖釣りホリデー!貸し切り船ナビ第18回】東京湾奥田町 石川釣船店(第18回)

隔週刊つり情報編集部

東京湾奥田町の石川釣船店は、ライトアジやイシモチなど東京湾の小物釣りを得意とする老舗船宿。

電車でのアクセスが至便なうえ、土日祝日も5名から仕立てられるので少人数グループの釣行にもおすすめ。

料理自慢の屋形船も受け付けている。

釣り船&屋形船を営む 102年の老舗船宿

東京湾奥田町の石川釣船店が創業したのは、なんと大正8年。

同宿の4代目であり、現在舵を握る石川威夫船長のひいおじいさんが始めたそうで、当時は相当な働き者だったそうだ。

海苔漁や貸しボートのほか屋形船、さらには遊漁船も出していたというから驚く。


「第二次世界大戦中は焼夷弾で焼かれないように、わざと船に穴を開けて海に沈めて船を守ったそうです。でも戦争が終わると今度は進駐軍が船のエンジンを持っていってしまったと聞きました。今年で創業102年、まだまだ頑張りますよ」と船長。

船長自身も大の釣り好きで、時間があれば東京湾はもちろん、各地の海へ出かけて様ざまな釣りを楽しむという。

最近はすっかり相模湾のキハダにハマっているそうだ。

冬場のおすすめを伺うと、まずはイシモチ。

今年も横浜沖の水深20~40mで好調に上がっていて、派手なアタリと強い引き、冬場ならではの脂が乗った身が魅力。

釣り方も簡単なので初心者が多い釣行にもピッタリだ。

型は25~30センチ級主体に30cmオーバーの良型も交じり十分に楽しめる。


周年のライトアジも人気を集め、目下は木更津沖で絶好調。

20~25センチ級中心に日によっては30cm級も顔を見せ、お客さんに喜ばれているという。

釣れるアジはどれも黄金色に輝くアジで、脂が乗っていて抜群においしいとのこと。

その味が忘れられなくて訪れるリピーターも少なくないそうだ。

お台場やスカイツリーを周遊する屋形船も受け付けていて、こちらは料理が自慢。

船長が揚げる江戸前天ぷらや、旬魚のお造りなどを、昨今の状況を踏まえて一人前ずつテーブルに出してくれる。

石川威夫船長は明るく実に面倒見がよい人柄。

要望があれば出船前に釣り方をレクチャーしてくれて、初心者が多いときは仲乗りを同乗させて釣り方などの面倒を見てくれる。

同宿はJR田町駅から徒歩7分、都営浅草線または三田線三田駅から徒歩9分と、電車でのアクセス至便。

貸し道具は無料なので、身軽な電車釣行がおすすめだ。

釣行の写真

(上)仕掛け1枚付き。ライトアジの付けエサはアオイソメとアカタンが配られる。テンビンとビシは貸し出し無料。(下)コマセはイワシミンチ

石川威夫船長に聞きました!

ライトアジのコツ

「仕掛けが着底したら、底から1~2mのタナでコマセを振り出してアタリを待ってみてください。1~2分ほど待ってアタリが出ないようなら、再度タナを取り直してコマセを振り出します。この動作を2セット行ったら、仕掛けを回収してコマセを詰め直します。アジが掛かったら一定の速度で巻き上げて、ビシをコマセのバケツに入れてからハリスをたぐり、できるだけハリに近い位置をつかんで魚を抜き上げます。注意する点は、ビシを竿先まで巻き上げないこと。竿先が折れてしまうことがあります。”ビシが海面に見えたらもう巻かない”と覚えておいてください。あとは船長や仲乗りのアドバイスをよく聞くこと。これが一番大事です(笑)」

釣行の写真

▲ライトアジは子供でも手軽に楽しめる

釣行の写真

▲慣れた人は2時間くらいで30尾以上釣る

今回の釣り仲間

取材でお邪魔させていただいたのは、東京都港区の大国幸代さんが幹事を務めるグループ。

釣り物はライトアジです。

釣行の写真

▲今回の釣り仲間

子供も大人も入れ食い冬のアジ祭り開催中!

石川釣船店を訪れたのは11月21日のこと。

東京都港区の大国幸代さんが幹事を務めるグループがライトアジで仕立てた船にお邪魔させていただいた。

当日は初心者も多く小学生も乗船したため、まずは桟橋にて石川船長による釣り方のレクチャーが行われた。

コマセの詰め方から取り込みまで教えてもらい8時に出船。

船長に釣り場をたずねると木更津沖の水深20m前後とのこと。

約1時間ほど走ってポイントに到着。

開始すると早々に20cm級のアジが取り込まれ、その後は同級が連発。

始めのうちは道具の扱いに戸惑っていた子供たちも徐々にコツをつかんで本命をキャッチ。

なんともうれしそうな笑顔がそこかしこにあふれる。

アジの食いは落ちることなく釣れ続き一荷で上げる人も。

2時間ほどで30尾以上釣った人もいて船上は楽しげな雰囲気でいっぱいになった。

お昼になったところで船はアクアラインの橋脚周りへ移動。

ここは良型のアジが釣れるという。

コマセが効き始めるとポツポツとアタリが出て25cm級の本命が取り込まれる。

その後はどんどん食いが上向き、ほぼ入れ食い状態の人も。

釣れるアジは体高があって黄金色に耀き、見るからにおいしそうだ。

午後2時の沖揚がりまで釣れ続き、トップはなんと90尾以上の釣果。

クーラーの中はアジで満タン。

シロギスなども交じりまさに絶好調の一日となった。

「今日はよく釣れてみんな大喜びです。アジのたたきが楽しみです」とは幹事の大国さん。

木更津沖のアジは今後も期待度◎。皆さんも家族や仲間を誘って、アジ祭りを楽しんでみてはいかがだろうか。

釣行の写真

▲子供もダブルでゲット

釣行の写真

(上)良型のシロギスも 上がった(下)大人も夢中で釣りまくり

初挑戦でアジを25尾釣ったよ!

この日乗船していた港区の山村洵太くん(8歳)はライトアジ初挑戦とのこと。

当日の感想を聞いてみました。

「アジが25尾も釣れて楽しかったです。とくにダブルで釣れたときはうれしかった。竿先にブルブルとくるのがおもしろくて、釣りが好きになりました。またパパとママとアジを釣りたいです」と洵太くん。

自分で釣ったアジのお味はどうだったかな?

きっと格別においしかっただろうね。

by 山村洵太くん

釣行の写真

初挑戦でアジを25尾釣ったよ!

石川釣船店のココが好き!

幹事の大国幸代さんに聞きました!

船長や仲乗りさんがレクチャーしてくれたおかげで子供も大人も楽しめました!

「石川釣船店の利用は今回2回目で、家の近所の船宿さんといった感じです。出船前に船長が釣り方などをていねにレクチャーしてくださるので、釣りが初めての人も誘いやすいです。仲乗りさんも親切で、子供たちに優しく釣り方を教えてくれて、今日もみんな楽しそうでした。アジもたっぷりすぎるほど釣れたし大満足です。またみんなで利用したいと思います」

当日は14名で乗船し、一人あたりの料金は大人1万円、中学生以下は8000円。

ご協力ありがとうございました。

船宿information

釣船インフォメーション

(左)石川威夫船長(右上)14 トンの大型船で出船(右下)清潔なキャビンが船の前後にある

屋形船

▲料理自慢の屋形船も好評受付中

道順

▲田町駅から乗船場までの道順

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隔週刊つり情報(2022年1月1号)※無断複製・転載禁止

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