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[仲間や家族と沖釣りホリデー!貸し切り船ナビ(第11回)]深田正夫丸~三浦半島佐島港~(深田正夫丸/三浦半島佐島港)

隔週刊つり情報編集部

三浦半島佐島港の深田正夫丸は、現役の漁師でもある船長が2隻体制で相模湾の多彩な釣り物を楽しませる船宿。

土日祝日も6名から仕立てられ、リレー釣りも可能。

夏場はカツオやキハダも受け付ける。

これからの時期はアジ五目&泳がせ五目、カサゴもおすすめ!

深田正夫丸の先代が職漁との兼業で仕立船を始めたのは30年以上前のこと。

現在は高橋正巳船長と正巳船長の甥にあたる高橋正也船長が舵を取り、2隻体制で釣り人を楽しませる。
 
仕立船の予約がないときは刺し網漁などに出向くそうで、漁で得た経験や情報を生かしつつ、佐島沖を中心とした相模湾の釣り物を案内している。
 
5月中旬以降のおすすめを正巳船長にたずねると、「アジ五目や泳がせ五目、カサゴ、マルイカあたりですかねぇ。アジ五目は安定していてカサゴもいい釣果が上がっていますよ」とのこと。

周年楽しめるアジ五目の釣り場は秋谷~城ケ島沖の水深40~100m前後。

釣れるアジは30~40cm級の良型主体でサバやイサキなども交じり、今後も期待度◎。

ビギナーも十分に楽しめる。
 
釣ったアジをエサに泳がせ釣りを楽しむことも可能でヒラメやマトウダイ、ワラサなどが上がるそうだ。
 
生きイワシエサで釣る泳がせ五目も人気があり、ヒラメやムツ、メダイ、イシナギ、ワラサなどがターゲット。

釣り場は秋谷沖の水深100m前後。

エサのイワシの入荷が続く限り楽しめるとのことで、アジ五目とのリレー釣りも可能だ。
 
カサゴは港からすぐの佐島沖で水深20~30mを狙う。

20~25cm級中心に数釣りが楽しめ、日によっては30cm級が上がることも。

ライトなタックルで簡単に楽しめるのでビギナーや家族連れの釣行におすすめだ。
 
城ケ島~葉山沖を狙うマルイカは日によるムラはあるものの、いい日は一人30杯前後釣れている。

マルイカフリークで仕立てるのも楽しいだろう。
 
6月以降、相模湾にカツオやキハダの群れが入れば出船。

同船のカツオはコマセ釣りのほかイワシエサの一本釣りやフカセ釣り、ルアーでも受け付けており一本釣り用の貸し道具も完備。

バリバリ釣って新鮮なカツオを味わいたい。
 
キハダは7月一杯はフカセ釣りやルアーで狙い、8月からはコマセ釣りも受け付ける。

昨年は20~30kgオーバーが船中7本なんていう日もあったそうで今年も期待したいところだ。
 
高橋正巳&正也船長は優しい人柄で、実に親切。

アットホームな雰囲気が心地よく、一度釣行したらリピートしたくなること請合いだ。

釣行の写真

泳がせ五目の釣り場は秋谷沖の水深100m前後

釣行の写真

泳がせ五目のタナは底から5m

釣り人の写真

アジは30~35cm級の良型主体

【高橋正巳船長に聞きました!】泳がせ五目&アジ五目のコツ

「泳がせ五目はオモリが着底したら、底から5mほど巻き上げてアタリを待つようにしてください。時どき底を取り直すのがコツで、これが誘いにもなります。アジ五目はビシが着底したら2~3回に分けてコマセを振り出し、底から5m上のタナでアタリを待ちます。少し待ってアタリがないようなら、ビシを再着底させて、コマセを振り出してタナを取り直します。これを2~3セットやったら仕掛けを回収してコマセを詰め直してください」

泳がせ五目は沈黙もアジ五目は絶好調!

深田正夫丸を訪れたのは4月下旬のこと。

東京都品川区の北出光雄さんが幹事を務めるグループが生きイワシエサの泳がせ五目とアジ五目のリレー釣りで仕立てた船にお邪魔させていただいた。
 
当日は6時に出船。

30分ほど走って秋谷沖の水深100m前後で泳がせ五目から開始となる。

高橋正巳船長の話では、前日は2kg級のヒラメや40cm級のムツが上がり、大型の魚にハリスを切られる場面もあったという。
 
開始早々、2名にアタリが出たが残念ながら食い込まず、その後は沈黙が続く。

2時間ほどたって、右トモでようやく姿を見せたのはアヤメカサゴ。

「煮つけでいただきますよ」と言って釣り上げたご本人はなんともうれしそうだ。
 
しかし、それ以降はアタリがなく10時にアジ五目へ転進。
 
鎌倉沖の水深90m前後に移動して再開。

最初はなかなかアタリが出ず皆さん困り顔だったが、30分ほどするとポツポツとアジとサバが上がり始め、やがていいペースで釣れ上がるようになる。
 
アジは30~35cm級の良型が中心で40cm級を釣り上げた人も。

右ミヨシで釣っていた藤田敬二郎さんは入れ食い状態でアジを次つぎに取り込む。

「ここのアジはおいしくて食べ応えがあるので大好きです!」と藤田さん。
 
そんなとき左舷で1kg級のウッカリカサゴが上がった。

聞けばハリに掛かった小魚をそのままにしておいたら食ったとのこと。
 
その後もアジやサバの食いは落ちることなく沖揚がりまで釣れ続き、皆さんは十分なお土産を確保。

泳がせ五目は不調に終わったものの全員笑顔での帰港となった。
 
深田正夫丸の泳がせ五目&アジ五目は夏まで期待十分。

ぜひ皆さんも仲間を誘って出かけていただきたい。

釣行の写真

良型のアジはタモを使って取り込みたい

釣り人の写真

アジ五目で掛かった小魚をウバ食いしてウッカリカサゴが釣れた

釣り人の写真

ムシガレイも交じった

今回の釣り仲間

取材でお邪魔させていただいたのは、東京都品川区の北出光雄さんが幹事を務めるグループ。

釣り物は泳がせ五目&アジ五目です。

アジが釣れてよかったです!by 藤田敬二郎さん

この日、良型のアジをハイペースで釣り上げていた東京都目黒区の藤田敬二郎さんに当日の釣りを振り返ってもらいました。

「泳がせ五目ではメダイを狙っていたんですが、私には一度もアタらず終わってしまいました。前日はヒラメやムツなどが上がったそうなので、ぜひ再チャレンジしたいですね。アジも最初は食い渋りましたが、後半にかけて良型がいいペースで釣れたのでよかったです。船長が釣らせてくれるアジは型がいいので食べ応えも十分。近所に配っても喜ばれるのでおすすめです」

相模湾のアジ五目・泳がせ五目仕掛け例

深田正夫丸のココが好き!幹事の北出光雄さんに聞きました!

いつ行っても船長が優しく接してくれる仲間内で大好評の船宿です!

「深田正夫丸との付き合いは先代のころからで、今も月イチのペースで仲間と通っています。高橋正巳船長と正也船長は、いつ行っても優しく接してくれて、自由に釣らせてくれるので仲間内でも大好評です。今回は泳がせ五目が今ひとつだったので、次回も同じ釣り物で挑戦してヒラメや青物なんかを釣りたいですね。今年の夏は一本釣りのカツオをやりたいと思っています」

ご協力ありがとうございました。

釣り人の写真

良型のアジをバリバリ釣っていた藤田さん

釣り人の写真

幹事の北出さんも良型をゲット

釣り船データ

船長の写真

(左)高橋正巳船(右)高橋正也船長

船の写真

2隻体制で出船。いずれの船も最大14名で10名までが釣りやすいと正巳船長

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