［仲間や家族と沖釣りホリデー！貸し切り船ナビ（第5回）］久保弘丸～東京湾奥金沢漁港～（神奈川県）

東京湾奥金沢漁港の久保弘丸は、看板のライトアジを始めシロギスやタチウオなど東京湾の人気ターゲットを心ゆくまで楽しませてくれる船宿。

常時仲乗りさんが同船して釣り人をサポートしてくれるので、子供やビギナー連れの釣行にもおすすめだ。

久保弘丸の久保寺弘船長が舵を握るようになったのは高校を卒業してすぐのこと。

仕立船を始めたのは船長のお父さんの代からで、その歴史は50年以上になる。
　
同船の一番人気は、金沢八景沖や富岡沖など港から近い釣り場で楽しめるライトアジ。

冬場に入っても25cm級の中アジ主体に好調に釣れていて、日によっては40cm級の大型も顔を見せる。
　
脂が乗ったマサバやイシモチなども交じり、クーラーの中は賑やかになるという。

ちなみにライトアジはシロギスやカサゴなどとリレー釣りで狙うことも可能だ。
　
また観音崎沖の水深40～80ｍを探るビシアジも受け付けている。

こちらは型狙いで30～40cm級の良型がそろう。
　
これからの時期のおすすめを船長にたずねると、ライトアジはもちろんシロギスやイシモチ、今や周年の釣り物となったタチウオなども狙い目とのこと。
　
冬場はシロギスとイシモチの人気も高くリレーで出船する機会も多いそうだ。

シロギスは中ノ瀬などの水深20ｍ付近で20cm前後の数釣りが楽しめるという。
　
イシモチの釣り場は横須賀沖などの水深30ｍ前後。

ここ数年イシモチは絶好調で初心者でも十分に楽しめる。

25～30cm級メインに30cmオーバーの良型も顔を見せ、派手なアタリと強い引きに女性や子供も大喜び。

クーラーが満タンになる日も珍しくないそうだ。
　
タチウオの主な釣り場は走水～観音崎沖。

今年は指4～6本幅クラスの良型が多く、正月以降も十分に期待できそうと船長。

釣り方は、テンビンやテンヤのエサ釣りはもちろんルアーもOKだ。
　
そのほか春はメバルやカサゴ、マダイなどへも出船する。
　
久保寺弘船長は優しい人柄で実に親切。

仲乗りとして同船する福井正臣さんも面倒見がよく、ビギナーが多い釣行にはありがたい。
　
料金にエサ、氷のほか仕掛けが含まれている点も幹事にとってはうれしいところ。

ぜひ家族や仲間を誘ってお出かけいただきたい。

「アジのタナは底から2～3ｍです。タナを取ったら仕掛けが潮になじむのを待ってコマセを振り出してください。それで、3分ほど待ってアタリが出ないようなら再度コマセを振り出して待ちます。このコマセワークを1回の投入につき3～4回行ったら仕掛けを回収してコマセを入れ直してください。アジを取り込むときは、腕を伸ばしてアジに近い部分のハリスをつかんで抜き上げるとバラシが少なくなりますよ。もし大型のアジやサバが掛かったときは声をかけてください。仲乗りの福井がタモ取りします」

久保弘丸を訪れたのは11月23日のこと。

東京都文京区の上條早穂子さんが幹事を務めるグループがライトアジで仕立てた船にお邪魔させていただいた。
　
当日は大人5名、子供が4名乗船。

準備が整い7時20分に出船となった。

「今日はお子さんたちが酔ってしまうといけないので近場オンリーでやってみたいと思います」と船長。

当日は北東の風が結構強く吹き沖は白波が立っている。

子供にも釣りを十分に楽しんでほしいと願う優しい久保寺船長ならではの配慮だ。
　
10分ほど走った金沢八景沖の水深25ｍ前後で開始。

仲乗りの福井正臣さんが子供たちに付きっきりで釣り方を教え、子供たちは目を輝かせて竿を握っている。
　
開始早々、女性が上げたのは40cm級のマサバで、「しめサバでいただきます！」と抜群のスマイル。

コマセが効き出すと20～25cm級のアジがポツポツと上がり、皆さんなんとも楽しげな表情を見せる。
　
子供たちはアジのほかにカサゴや良型のイシモチなども釣り上げ、釣れるたびに大喜び。

その後は一時食い渋った場面もあったが、それでも子供たちは飽きずに釣り続け、思わず感心してしまった。
　
後半になるとアジの食いがどんどん上向き一時は入れ食い状態に。

釣れるアジは金色に耀き見るからにおいしそうだ。

結局、沖揚がりの時間までアジの食いは衰えず、皆さん十分なお土産を確保。

幹事の上條さんは、「色いろ釣れたので今晩の夕食が楽しみです！」と言って大満足の様子。

大人も子供も十分に楽しめた一日となった。
　
仲乗りの福井さんが本当によく面倒を見てくれる久保弘丸。

ファミリーやビギナーの釣行も大歓迎とのことなので、まだ釣りの楽しさを知らない家族や友人を誘って出かけてみてはいかがだろうか。

取材でお邪魔させていただいたのは、東京都文京区の上條早穂子さんが幹事を務めるグループ。

釣り物はライトアジです。

当日は子供が4名乗船。

その中でとくに頑張って竿を出していたのが幹事の上條さんの長女で小学生の瑠歩子ちゃん。

飽きることなく開始から沖揚がりまで楽しそうに釣り続けていた。

声をかけると、「釣りは大好き。この船は2回目だけど前に来たときもたくさん釣れて楽しかったです。今日はアジのほかにカサゴが釣れたのがうれしかったです。またみんなで来たいです！」と瑠歩子ちゃん。

目指せ釣りガール！　

オジサンは瑠歩子ちゃんの将来が楽しみです。

優しい船長と仲乗りさんがビギナーや子供も楽しませてくれる最高の船宿です！

「久保弘丸を利用するのは今回で2回目なんですが、初回の釣行ですっかりファンになっちゃいました。船長が優しくビギナーの私たちにもたくさん釣らせてくれて、子供たちも大喜びでした。それと釣れたアジやサバが本当においしくて、おいしくて。それでまた今回お願いしたんです。仲乗りの福井さんのきめ細かなサポートもありがたいですね。釣り方などもていねいに教えてくれるから子供も楽しめるし、ファミリーの釣行にはピッタリの船だと思います」

ご協力ありがとうございました。