朝4時に出船し沖揚がりは6時半。
日中の酷暑を避け、日の出前後のチャンスタイムを短時間楽しむ今や希少な「早朝アジ乗合」を、三浦半島京急大津・いなの丸が出している。
釣り場は航程10分少々の大津沖の水深30〜40m付近で、26〜27cmの中型を軸に30~40cmの大型も交じり、取材日はトップ25尾。
約2時間でこれなら十分、そのまま仕事へ向かうもよし、釣り足りない人は午前便にリレーするもよしだ。
早朝アジ船はお盆ごろまでの出船予定。
涼を求める釣り人はぜひ。
![釣行の写真]()
暑さに弱い釣り人にイチ推し
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台風5号の余波で取材予定が二転三転。
締め切りも迫って7月19日にスケジュールをなんとか空けたものの、夕方の早い時間から野暮用あり。
さぁてどこに行こう?
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かなりの釣り好きが集まる早朝アジ船
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今や貴重な存在に
そこでピンときたのが、三浦半島京急大津・いなの丸の早朝アジ船。
これなら午前中に帰宅できるし、酷暑を避けられ身体も楽。
渡りに船とはこのことでさっそく取材をお願いした。
早朝アジは夜明けの早い夏場、だいたい8月中旬までの期間限定。
朝4時に出船し沖揚がりは6時半ごろだ。
昔は走水港から何軒か出ていたけれど、どうやら今は、いなの丸だけになってしまった。
夏でも涼しい時間帯に釣りができ、朝マヅメを狙えるのも魅力。
なかなかの人気ぶりで、当日も15名の釣り人が集まり朝4時ちょうどに出船した。
辺りはまだ黎明、というよりも暗闇が勝っている中、10分少々走って真沖のポイントに到着。
「いいですよー。水深35m。糸フケを取って、2m巻いてコマセを振って、もう1m巻いてアタリを待ってくださいね」
アナウンスで釣りスタート、まずはカメラを持ってミヨシ突き出しから様子をうかがうが船中だれにもアタらず。
しばらくはコマセまきかなと余裕を持って見ていたが、20分たっても30分たっても状況は変わらない。
実釣時間が短い釣りだけに少々焦ったが、「まあ大体いつも、朝イチはこんな感じです。そのうち船長が当ててくれますよ」とミヨシの常連さん。
その言葉どおり、ほんのわずかに船を移動した所でアタリがきた。
まずは右舷の胴の間、抜き上げポチャンの残念無念だったがこれを機に船内あちらこちらでアタる。
「ここは昔、第三海堡があった場所。その周辺に何カ所かアジのポイントがあるんですよ。ただ時間が短いからあちこち探っているとすぐ沖揚がりになっちゃう。最近の傾向や反応を見ながら場所を決めて、あとはアジが食ってくれるのを待つだけ(笑)。今日もアジが食ってくれたから助かります」
謙遜気味に船長は話すが、連日早朝、午前、午後とアジ乗合を出しているだけに信頼度は抜群だ。
釣れるアジは17cmほどの小アジから、40cmを超す大アジまで様ざま。
とはいえレギュラーサイズは26~27cmの体高のある中アジだから、釣ってよし食べてよしと文句なしだ。
残り1時間少々となったところで、私もそそくさと竿を出す。
大アジも交じっているので、普段のアジ釣りではあまり使わないクッションゴムも付けてみた。
1投目、着底後糸フケを取り、2m巻いてコマセを2振り、もう1m巻いてアタリを待つ。
これは船長が言う基本の釣り方だ。
さっそくクククンときた。
20cm足らずの小型ながら、すぐに釣れると安心する。
続けて同級を釣るが、その後から今ひとつペースに乗れない。
アタリがあってもハリ掛かりしなかったり、底でバレてしまったり……。
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アジの水なます(冷汁)も夏に合う
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知っ得! イソメエサはタラシなし
いなの丸で配られる付けエサはアオイソメ。
シロギス釣りのようにタラシを入れて付ける方も見受けるが、アジ釣りではタラシは不要。
アジはアオイソメを虫エサとして食べているわけではなく、コマセの粒の一部として食ってくるのだ(アジに聞いたことはないけど、たぶん)。
シロギス釣りと同様に事前にカットしておくと手間取らないが、シロギスよりエサ持ちはいいので少量でいい。
ライン引き釣法で攻略
当日は長潮だったが意外に潮が速く、オマツリも頻発。
ハリ掛かりが悪いので、試しにタナを50cm上げてみた。
底から2.5mでコマセを振り、3.5mで待つ。
これで27cmの良型が釣れた。
しかしその後は潮止まりタイムとなり、アジの食いも一服状態。
タナを3mに戻したり50cm下げてみたりしてポツリポツリとは釣れるが、空のまま巻くことも増えてきた。
どうやらアジは、船下に留まっているわけではなく、船の周りを回遊している感じ。
群れが入るとすぐにアタるが、そのまま船下に居着いてはくれず、チャンスを逃すと空ビシでの巻き上げを余儀なくされる感じだ。
手返しを早めてビシを打ち返すしかないと頑張っているうちに、再びアジの食いが上向いてきた。
ただ、この日はタナが決めきれなかった。
アジのせいなのか自分の腕なのか。そこでタナを広く探る釣り方、底上1.5mから50cm刻みで軽くコマセを振りながら、3.5mまで探ってみる。
ライトアジでいうライン引き、つまりはコマセシャクリの要領だ。
この釣り方がハマったとまでは言えないが、ポツポツとは拾える。
コマセをまきながら仕掛けを動かしてアジを誘うこの釣り方は、誘い上げたときカウンターパンチ的に掛かることがある。
そんなときはアタリも引きも強く、上アゴにガッチリとハリ掛かりしてバレも少ないのがうれしい。
そんなこんなでついに「残り10分」のコール。
首尾よく26と27cmの良型連発で気持ちよく有終の美を飾り、6時半に沖揚がりとなった。
「いつもは後半入れ食いになるんだけど、今日はそこまで食わなかったねー」と言う常連さんが竿頭で25尾、私は11尾だった。
暑さに弱い人に超おすすめの早朝アジ船は「お盆ごろまで出船予定」とのこと。
夏休みに、短時間で、暑さ知らずの釣りをお求めならばお早めに。
ガッツリ釣りたい人はそのまま午前船への乗り継ぎもおすすめだ。
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40cmオーバーの大アジも登場
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これまた立派な大アジ!
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Tackle Guide
いなの丸のアジ船はビシ130号が標準。
しかし道糸がPE2号以下ならビシ80号でOK。
ライト派、腕力のない女性、子供にはこちらのほうがいい。
船宿information
三浦半島京急大津いなの丸
046・841・9191
▼備考=予約乗合、4時出船。午前・午後アジ、タチウオへも
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隔週刊つり情報(2025年8月15号)※無断複製・転載禁止