親子、ご夫婦、友人同士、だれもが気軽に楽しめる東京湾のカサゴ乗合が好況だ。
金沢八景・新修丸に乗り込んだ取材日は13~25cm級を平均40尾、トップはなんと85尾。
船いっぱいに笑顔の花で満たされた。
当日の釣り場は猿島~観音崎沖の比較的根掛かりが少ない水深25~40m。
胴つき仕掛けを底まで下ろし、スッと誘い上げてからゆっくりと再着底。
そのまま張らず緩めずを保って食わせの間を取る。
カサゴ釣りはこのシンプルな動作の繰り返しが基本だから、迷うことなく楽しめるのだ。
よく釣れる小ぶりなカサゴは二度揚げにした姿揚げがうまい。
頭から中骨までバリバリポリポリ食べられる。
![釣行の写真]()
▲鋭いヒレ対策に魚バサミを
出典:
釣果確実おまけにウマイ気楽に行こうカサゴ釣り
この3月は東京でも積雪があったものの、中旬を過ぎると一気に春めいて桜の開花宣言も出されるようになった。
自然とキャンディーズの「春一番」を口ずさんでしまうのは私だけ?
3月23日、そんな春の陽気に誘われて金沢八景の新修丸のカサゴ乗合に集まったのは、私を含めて16名のアングラー。
顔ぶれは親子連れ、ご夫婦、友人同士と様ざまだ。
東京湾のカサゴ釣りは、気軽に出かけるにはもってこいのターゲットなのだろう。
人も魚も大賑わい!
みんなの準備が整ったところで出船。
安里航太船長が向かったのは航程20分ほどの猿島北沖の水深25m付近。
昔、第三海堡があったポイントだ。
配られるエサは塩漬けされたサバの切り身と小魚のゴリ。
「サバは皮目から、ゴリは下アゴからハリを刺し抜いてください。今日は人数も多いので、オモリは30号でお願いします。準備のできた人からどうぞ」と開始の合図が出た。
カサゴは根魚の代表で、起伏が激しい岩礁帯を攻めるときは着底したら即座に底を切って根掛かりを避ける。
ところがこのポイントの海底は比較的なだらかで、根掛かりのリスクがほとんどないらしい。
オモリを海底に着けて張らず、緩めずのゼロテンションで待つと食い込みがよいとのことで、時どきゆっくり誘い上げ、落とし直して再び待つ、を繰り返す。
さっそく左舷トモ4番の光田さんが18cmのカサゴを釣り上げ、左隣の中島さんも同級を抜き上げた。
お二人は越谷商店街の釣行会メンバーで、お互い休みの日に釣行しているとのこと。
ご夫婦で参加している左舷トモの三浦香織さんも20cmクラスのカサゴを釣り上げてご満悦の笑顔。
釣りを始めたのは1年前で、釣った魚を食べさせてくれる居酒屋の店主に誘われたのがきっかけらしく、今日もお店にカサゴを持ち込むらしい。
「空揚げに煮付け、もう今から楽しみだわ」と言う彼女に「カサゴの味噌汁も最高ですよ」とおすすめしておいた。
左舷胴の間では松井さんと上杉さんの学友同士が並んで釣っているが、竿の持ち方からしてどうもぎこちない。
「あっ、バレた」を連呼しているので見かねてアドバイスをする。
カサゴは派手に魚信を送ってくる場合もあるから、慣れないうちは思わず電撃合わせをしてスッポ抜けてしまうことが多い。
「ほらっ、コツコツときたでしょ。ここですぐ合わせるのは我慢して、次にゴツゴツと絞り込まれたらゆっくり竿を立てる……はい、フッキングしました」
松井さんの竿を借りてお手本を見せると、その後はコツをつかんだらしい。
同時ヒットで盛り上がったりもして、楽しんでいる様子だ。
船内を見わたすと、常にだれかがカサゴを釣り上げている。
とにかく好調、笑顔が絶えない。
サイズは18~20cmがメインで、時どき25cm級が竿を揺さぶった。
![釣行の写真]()
▲GW釣行にもおすすめ
出典:
知っ得!根掛かり防止グッズ
カサゴ釣りに根掛かりは付きもの。原因はオモリだ。
そこで今回紹介したい根掛かり防止アイテムが、第一精工の八手(やつで)という商品。
オモリの上にセットするとヘリコプターのプロペラのように広がって、オモリが根の中に潜りにくい。
ただし混雑時にオマツリをするようなら取り外すのがマナー。
Tackle Guide
竿は1.8~2m、7:3調子のライトゲーム用など。
仕掛けは枝ス長30~40cmの胴つき2本バリ。
オモリは20号と30号を用意し船長の指示で使い分ける。
名手のコツをつかむ
10時過ぎに移動となり観音崎灯台の東側、水深25mで再開。
ここも根掛かりが少ないフィールドだ。
相変わらず順調にカサゴが釣れて撮影も一段落したところで私も釣りに参加。
軽くチョイ投げし、着底したらゆっくりと手前に寄せてくる。
ゴツゴツと明確な魚信がきた。
しばし待ち、再び竿先がたたかれたところで合わせを入れると激しく抵抗。
引き味を楽しみながら20cmのカサゴを抜き上げる。
余談ながら仲間内ではカサゴのことを「Jの字」と呼んでいる。
尻尾を丸めてJの字の姿で上がってくるからだ。
投入するたびにヒットしていたカサゴも徐々に食いが渋くなってきて、11時過ぎにさらに東に移動する。
水深40mラインで再開となり、さっそく私にアタリがきた。
これが今日一番の暴れっぷりで、慎重にリーリングをして釣り上げたのは25cmのいいサイズ。
やや深めのポイントなので掛かれば大きなカサゴが主体だったが、アタリ自体は少ないので15分ほどで船長は見切りをつける。
「朝のポイントに戻ります」とのアナウンスがありそこへ戻ったのだが、下げ潮に転じた影響か潮色が朝よりもかなり濁っている。
「これはちょっと厳しいかも」と感じたとおり、朝ほどはカサゴが食ってこない。
そんな中でコンスタントに数をのばしていたのは右舷ミヨシ2番目の増田さん。
私のお隣だ。
この時間帯はミヨシ側が潮先で有利になっていたとはいえ、他の人とは異次元の釣れっぷり。
私と同じくチョイ投げして手前に寄せてくる釣り方なのだが、明らかにヒット率が違う。
釣り方の違いはというと、私は竿をあおって仕掛けを浮かせ、再び落とし込むリフト&フォール。
対して増田さんは仕掛けを浮かせずにジリジリとズル引きしている。
エサが常にカサゴのヒットゾーンにあることが釣果の差に出ているのだろう。
釣れている人の真似をしろは釣果アップの鉄則なので、迷わず右にならえ。
すると途端にヒット率が向上して入れ掛かりとなった。
そんなとき「オニカサゴが釣れた」との声が聞こえたので行ってみると、中島さんがコクチフサカサゴというよく似た仲間を釣り上げていた。
賑やかに時は過ぎ13時20分に沖揚がり。
釣果は13~25cmのカサゴを増田さんが85尾でトップ、平均で40尾前後という良日であった。
その後、トップ100尾超えの日も見かける新修丸のカサゴ乗合。
手軽で楽しい釣りなのでGW釣行にもピッタリだ。
![釣行の写真]()
▲大小問わず味覚も格別
出典:
船宿INFORMATION
東京湾奥金沢八景
新修丸
045・784・2636
備考=予約乗合、7時半出船、アカムツへも出船。
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隔週刊つり情報(2025年5月1号)※無断複製・転載禁止