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だれでも釣れるイシモチ家族や仲間と楽しもう!

隔週刊つり情報編集部

東京湾の小物釣りの中で派手なアタリと強い引きで楽しませてくれるのが、イシモチ(標準和名シログチ)。

仕掛けを底に着けて待つだけでだれでも簡単に釣れるので、ビギナーや親子連れにも人気がある。

ショートイシモチ船で出船している東京湾奥金沢八景の黒川丸では横浜沖の水深20m前後を狙い、25~30cm級の中型主体にいい日はトップ30尾前後。

これまで水温が低く食い渋っていたが、春を迎えて水温上昇にともにようやく上向いてきた。

同宿はレンタル品も充実していて、貸し竿、カッパ、長靴、ライフジャケットがすべて無料で借りられるから手軽に釣りを楽しむこともできる。

最寄り駅から近くアクセスも抜群なので電車組にもおすすめだ。

釣行の写真

▲幼稚園児も大活躍。お父さんと合わせて24尾釣り上げた

あると便利なアイテム3種

フルレンタル可能なお手軽フィッシングではあるが、タオルやハサミ、ペンチ(プライヤー)くらいは持参したい。

タオルは言うに及ばずだが、ハサミは仕掛けがひどく絡んだときに切るため、ペンチは口の硬い所に掛かったハリを外したり、ハリを飲み込まれたときに使う。

これらはすべて100円ショップで手に入るし、釣り用のものでなくても構わない。

初めのうちはそれで十分なので忘れずに持参しよう。

釣行の写真

▲タオル、ハサミ、ペンチがあると釣りが快適になる

家族や仲間とみんなで楽しめるイシモチ

イシモチの標準和名はシログチ。

似た魚にニベがいて素人目にはなかなか判別が難しいが、相模湾では時折釣れるものの東京湾内ではあまり見かけない。

東京湾で釣れるのはほぼシログチといっていいだろう。

イシモチはほかの魚に比べ大きな耳石を持つことから付いた名前、浮き袋を使ってグーグーと鳴くのもほかの魚ではあまり見ない特徴だ。

このあたりを披露すると、物知りお父さんとして株が上がるかも?

食べるほうでは中華を始め総菜魚のイメージがあるが、釣りたてでしっかり血抜きをしたイシモチは刺身ですこぶるうまい。

これぞ『釣り人ならではの特権』の代表選手と言えるくらいで、刺身のほか天ぷらやフライ、干物、昆布じめなどでもとてもおいしい魚だ。

イシモチを狙うのは東京湾奥金沢八景周辺の船宿に多く、出船形態はほとんどが半日船かショート船。

半日船は7~7時半ごろ出船し、11時ごろに納竿。

ショート船は出船時間はほぼ同じで13時ごろに納竿。

釣り場までの往復に1時間少々かかるから、それぞれ実釣時間は半日船で3時間、ショート船で5時間ほど。

船酔いが心配、体験的に釣りを楽しみたいなら乗船時間の短い半日船、もう少し釣り時間も釣果もほしいならショート船といった感じで選ぶとよいだろう。

今回はショート船で出船している金沢八景の黒川丸に取材をお願いした。

船主でありイシモチ船担当の黒川欣也船長に最近の様子を伺うと、「今シーズンはいつもよく釣れる横須賀沖とか八景沖であまり食わなくて、横浜沖をメインにやってますよ。暖かくなって安定してきたので、これから5月一杯くらいは楽しめるんじゃないかな」とのこと。

ゴールデンウイークにおすすめの釣り物となりそうだ。

横浜沖へは航程40分ほど。

水深は20m前後、底質は砂泥で根掛かりはほぼないから、ビギナーや子供でも楽に釣りができる。

釣果は3月下旬の時点でトップ20~30尾ほど。

「まだ水温が低く、潮が流れないと食い渋る日もある」と船長。

今後は水温の上昇とともに活性が上がり、より釣果ものびるはず。

釣行の写真

▲アベレージは25~30cm

手ぶらで釣りができるフルレンタルで楽しもう

黒川丸では竿とリールのセットを無料で貸し出しているので、ビギナーや子供はこれらを利用するのがお得で間違いがない。

ライフジャケットはもちろん、カッパや長靴も無料レンタルの太っ腹だが、こちらはライジャケを除き数に限りがあるので要注意。

このように手ぶらでOKの釣りではあるが、沖釣り経験者用にタックルと仕掛けの概要も説明しておこう。

竿はオモリ30号に対応するゲームロッドで、オモリ負けするくらい軟調で胴調子がいい。

イシモチはアタリは派手だが、なかなか食い込みの悪い魚でもあるので、違和感を与えず食い込ませるためだ。

ゲームロッドのほかメバル竿もおすすめできる。

リールは小型両軸で、軽量な超小型電動リールでもいい。

キャストしての釣りが有効なこともあってスピニングリールを使う方も多い。

道糸はPE1.5~2号が標準だが、リールをほかの釣りと併用するケースもあるだろうから、カワハギやシロギスで主に使う0.8~1号程度の糸でもまったく問題はない。

ちょっとマニアックな裏技になるが、ナイロンやフロロカーボンの道糸を使うマニアもいる。

伸びのほぼないPEラインに比べ糸がある程度伸びること、4号とPEに比べ太いことで潮を受けて糸にたわみが出やすく、これらで食い込みがよくなるとの狙いからだ。

どこまでこだわるかは個人の嗜好の問題だが、興味があれば試してみてほしい。

仕掛けは幹糸3~4号、ハリス2号の胴つき仕掛け。

ハリはムツバリか丸セイゴネムリでサイズは12~13号。

ハリ数は2~3本でビギナーなら2本バリが手前マツリしづらく扱いやすいのでおすすめ。

船長も、「まだ反応は底中心で、上で食うことは少ないから2本バリでいいと思いますよ」との見解だ。

枝スは直結びでもいいし、回転ビーズで接続してもよい。

ただし親子サルカンでの接続は食いが悪いようなので控えよう。

釣り方はとても簡単底でアタリを待つだけ

タナはベタ底で、時折オモリがトン、トンと底をたたく位置で待つのが基本。

「底から〇m上げて」とか「上から〇〇m」といったタナ取りが不要なので、ビギナーや子供でも釣りやすい。

慣れてきたらオモリを海底に着けたまま竿先からテンションが抜けるくらい糸を出し、仕掛けをたるませ気味で待つほうが食いつきがよく食い込みもよい。

ただしオモリを底に着けたままではオマツリの原因になるので、30秒に1回くらいは底を切り再着底させることを忘れないようにしたい。

誘いは「へたな誘いは不要。じっと待つだけでいい」という船長もいて、このあたりもビギナー向けのゆえんと言えるが、とはいえ誘いに反応することもある。

誘う場合は派手に動かし過ぎず、時どきゆっくり竿を持ち上げて、またゆっくり下ろすくらいでいい。

イシモチのアタリはガタガタと派手に出るので、子供でも見逃すことは少ないはず。

アタリが大きいのですぐに合わせたくなるが、そこはグッと我慢で、早合わせは厳禁だ。

アタリが派手に出るのは、エサの端をくわえて頭を振っているか食い逃げアタリのどちらか。

アタったらゆっくり食い込ませる気持ちで一呼吸か二呼吸待って、完全にエサを食い込みガタガタガクガクと連続した食い込みアタリが先先に出てから、ゆっくり竿を立てていき手元にもガクガクとした引きが伝わったらリールを巻こう。

慣れた人なら派手なアタリが出る前のアタリを取るようにすると釣果がのびる。

毎回出るわけではないが、竿先がフッとモタレるように重みが加わるのがそれで、すかさずスーッと聞き合わせるとハリ掛かりする。

いずれにせよイシモチはアタリも引きも派手で大きいから、巻いて上げてみたら釣れていたなんてことはないはず。

小さなお子さんでも釣った感がしっかり味わえるのもこの釣りのいいところだ。

釣ったイシモチをおいしく食べるのに欠かせないのが血抜き処理。

腹側を上にして持ち、エラの付け根から1cm強の所をハサミで切る。

その下あたりに小豆状の赤い玉が見えるはずでそれが心臓だ。

それをハサミで切ればOK。

海水を張ったバケツの中である程度血を抜いたらクーラーに仕舞おう。

クーラーには氷と魚が軽く浸る程度に海水を入れておくことを忘れずに。

釣行の写真

▲釣り上げると浮き袋を鳴らしてグウグウと鳴く

中型主体でアタリも多い親子連れもみんな笑顔に

取材日は3月の下旬。

春休み期間中とあって親子連れ2組を含む11名で出船した。

釣り場の横浜沖で、開始早々アタリが出て親子連れのお父さんが巻き上げ開始。

上がってきたのはなんと良型のアナゴで、夜アナゴの専門船でもあまりお目に掛かれないような良型。

アナゴはこれで終わらず、船中で5本が上がったのには驚いた。

アナゴフィーバーは朝の一流しで終わり、その後は本命イシモチがポツポツの展開。

風は南で潮は上げ、トモ有利の状況だったが、座席による偏りはあまり感じられず、船全体にあっちでポツリ、こっちでポツポツといった釣れ具合だ。

派手なアタリの割にハリ掛かりしないイシモチ釣り。

「あれで掛からないの~?」の連発シーンもあった。

そんな中、子供たちは大健闘。

2組ともお父さんよりも先に釣る奮闘ぶりを見せていた。

途中から私も竿を出してみた。

仕掛け投入直後のオモリは砂泥に埋まるようで、一度竿を大きく立ててズポッとオモリを抜き出し、再度オモリを海底に置くようにして釣り開始。

糸のテンションは抜いて仕掛けをたるませて釣る。

さっそくガタガタとアタるが、これはハリに乗らない。

間をおいて2回、2回とアタるが同様で、エサの確認をしようかと迷っていると再々度のアタリ。

今度はハリ掛かりしたようでガクガクと連続して竿がたたかれる。

竿を立てて巻き上げ開始。上がってきたのは25cm級の中型で、下のハリに食っていた。

途中から広く探ろうと、両軸リールながらキャストして釣ってみたが、これも有効だった。

仕掛けが斜めにはうためか2本バリ仕掛けの上バリに食うことも多くなった。

この日の食いは終日ポツポツ。

入れ掛かりで連発することもなかったが、まったく釣れない時間帯もなく、いわゆる飽きない程度に釣れ続いた。

型は総じてよく、特大もないが小型もない、といった感じで25~30cmの中型ぞろい、釣果は4~20尾。

竿頭はスピニングリールで投げて釣っていたベテラン。

5歳のお子さんと二人で24尾釣った親子連れもいた。

黒川丸では5月の中旬~下旬までは、イシモチを狙って出船の予定。

釣行の写真

▲釣りたてのイシモチは食味も最高

INFORMATION

東京湾奥・金沢八景

黒川丸

045・781・8720

▼備考=予約乗合、7時半出船。

ライトアジ、シロギスへも出船

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