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まだまだ狙える内房のカワハギ 大小入り交じって数釣り可能

隔週刊つり情報編集部

関東エリアのカワハギは秋のピークを過ぎ、これからはじっくり真剣に向き合う時期。

低水温や悪天候に見舞われても、引き出しを駆使して対峙すれば必ずや答えは返ってくる。

ベテラン釣り師に言わせれば、それがカワハギ釣りのおもしろさでもある。

内房勝山出船のカワハギ釣り場は大きく分けて勝山~岩井沖と富浦沖の2カ所。

前者は水深10~20m前後の浅場、後者は水深30~40mの深場で状況により攻め分けている。

水温の低下でいずれも活性はやや低めでありながら、パターンさえつかめばまだまだ数釣りは可能。

現在、大中小入り交じって竿頭で20枚近く釣っているが、悪循環に陥ると一ケタ釣果も珍しくない。

とりあえずは2ケタ釣果を目標に釣行してみるといいが、この時期、固まった群れに当たると思いもよらぬ大釣りが見られるのも内房出船の魅力だ。

今回は12月22日に行われたミニトーナメント「鶴岡カップ」の模様からお届けする。

釣行の写真

いいポイントに入ると一荷釣りも

釣行の写真

25cm超えの大型も交じる

カワハギ名手の一人、がまかつフィールドテスターの鶴岡克則さんは毎年12月後半に釣り仲間を集めたミニトーナメント「鶴岡カップ」を開催している。

このイベントには例年、メーカーの垣根を越えたたくさんの名手たちが勢ぞろいする。

私は今回取材の命を受けての参加となるが、一応は選手の一人として竿も出すことにした。

貧果に終わったら言い訳になるので、好都合でもある。

釣行の写真

この日のトーナメントを主催したがまかつフィールドテスターの鶴岡克則さん

大会らしくない雰囲気

参加者は合計33人。

よく見ればDKO、ステファーノ、がまかつ大会などの覇者を始め、各トーナメントで活躍する猛者ばかりだ。

もちろん大会は数釣り勝負。

2隻に分かれて、各船上位3名までが表彰されるルールではあるが、参加者が三々五々集まり受付が始まっても、特有のガチンコムードは皆無。

いつもの乗合船と変わらず、朝の宝生丸船着き場はあいさつと釣り談議があふれる和気あいあいの風景だった。

抽選で釣り座を決めて乗船開始。

主催者の鶴岡さんから冗談交じりの短いあいさつが終わって6時ごろに出船となった。

私はA船、取材者という立場で右舷ミヨシを指定された。

この日は前日の大シケがいまだに収まらず、天気はいいものの北西の強風が残る悪天候。

カワハギ釣りにとって、誘いはしづらいわ、アタリは取りづらいわでプラス要素はほとんどない。

まずは港を出て5分の勝山沖、水深15m前後で釣り開始。

A船には鶴岡さんを始め、DKO覇者の小林直樹さん、ステファーノ覇者の鈴木孝さんなどの名手も乗船。

今回は皆さんの釣りを参考にしつつ、このエリアをホームとする鶴岡さんから、勝山出船の心得なども紹介したい。

「勝山~岩井沖にかけては根の荒いポイントがメインです。なので、軟らかめの竿は避け、比較的張りのある竿でしっかり底を取っていかないと根掛かりばかりで釣りになりません」と鶴岡さん。

確かに開始早々から根掛かりでオモリをなくす方があちこちで見られた。

オモリと仕掛けの予備も十分に、ということでもある。

強風に苦戦するも、まず抜け出したのは左舷ミヨシに座る福永忠晃さん。

ダブルも含めポンポンと数を重ね、まだ型を見ていない方が数人いるというのに開始1時間半で早くもツ抜け。

釣り方をうかがってみると、「誘い下げから底でも誘い続けて、止めを織り交ぜるパターンです。食ってくるのはほとんど底です。単に釣り座に恵まれただけですよ」と福永さん。

それにしても前半は独り勝ちといえる釣果は、名手たちも驚きだった。

釣行の写真

カワハギ名手たちも多数参戦。 シマノテスターの鈴木孝さん

釣行の写真

DKOの覇者小林直樹さんもこの日は苦戦

大会トップはB船の21枚

風が強いこともあり、船は同じポイントをじっくり流すスタイル。

こうなると潮の関係もあり、釣果に偏りが出ることもある。

順調に釣っている左舷ミヨシを尻目に、右舷は全体的に数がのびない。

鈴木さん、小林さんらが座る右舷は潮裏なのか今一つだが、マルイカの名手でもある柏崎健一さんはダブルも含めてポツポツと数を重ねる。

投げて仕掛けを寝かせてアタリを取るパターンだが、その分根掛かりも多いのが泣き所だ。

「ここは根も荒いし、カジメが生い茂っている場所もあります。狙い目としては根の上ではなく根の際を探し当て、ピンポイントで狙う方法がベストです」と鶴岡さん。

そのためにも底の状況をしっかりと確認できる張りのある竿がおすすめなのだろうが、際を探るテクニックは初心者にはハードルが高そうだ。

8時を過ぎてやや風が弱まったところで初めての移動。

今度は岩井沖の水深20m前後だ。

底質は同じようなもので、ここもウッカリするとすぐ根掛かりする。

こんな状況なら宙を狙ってみるのも手なのだが、食ってくるのはほとんど底、ほとんどが下バリだ。

私も9時ごろから竿を出してみるが、宙ではまったくアタらず、掛かるのはキタマクラのみ。

カワハギは根に張り付いているみたいだった。

時間がたつにつれて北風に変わり、ウネリは収まって釣りやすくはなってきた。

それでも底荒れの影響か、潮も動かないせいかカワハギの活性は上がらず。

左舷で3枚掛け、右舷で大型のダブルなど時折はパッとした瞬間もあったが、そのまま12時半の沖揚がりを迎えた。

A船のトップは福永さんの17枚、スソは1枚の私で、予想どおり取材が言い訳となった。

B船は4~21枚の好成績で、トップは左舷トモ3番の岩松武さん。

この方は「ゼロテンカップ」というトーナメントの昨年度チャンプ、やはり名手の一人だった。

岩松さんの釣り方は、「チョイ宙で誘い続け、アタリがあったら底まで落として止めて待つ、または少し投げて誘い、止めの繰り返しです。両隣の名手の助言が参考になりました」とのこと。

いずれにしても、誘いと止めのメリハリを付けてしっかり底で食わせるのがパターンようだが、同じ仕掛けで同じように釣っても答えが出ないこともあるのがカワハギ釣り。

きっと何かが違うのだろう、それが分かれば名手の領域なのだ。

沖揚がりして、大会らしく表彰式と抽選会。

和気あいあいのまま皆さんが来年の再会を期して、三々五々帰途につく。

改めてカワハギ仲間は楽しく礼儀正しい、を実感した一日だった。

釣行の写真

A船のトップは福永忠晃さんの17枚

釣行の写真

ジュニアアングラーも参戦。大人顔負けの釣りを見せた

NOTE 別船はトップ21枚!

Tackle Guide

図右は当地をホームグラウンドとする鶴岡さんのタックルと仕掛け構成。

ハリス長10cm、小バリメインが勝山~岩井沖。

富浦沖では良型対策でハゲなら4.5号、食わせ系なら5.5号にサイズアップするとのこと。

左は優勝した岩松さんの仕掛け。

同じくハリスも長め、小バリメインのスタイル。

小さなハリで違和感なく食い込ませるのが勝山出船の基本といえる。

船宿information

内房勝山港 宝生丸

0470・55・2777 

▼備考=予約乗合、6時出船。スルメイカ&ヤリイカも出船

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