深海大物釣りのターゲットとして注目を集めるアブラボウズを狙いに7月22日、福島県小名浜港の第八光勝丸へ釣行した。
当宿はオマツリ対策として使用する電動リールで釣り座を分けている。
ミヤマエの方はミヨシ、ダイワとシマノの方はトモから胴の間で、私は船長の指示で右舷胴の間に釣り座を構える。
私を含めた10名(うち2名はジギング)の乗船者がそろい2時過ぎに出船。
3時間近く走ってポイントに到着する。
2本バリ仕掛けの上バリにスルメイカ、下バリにミズダコの足を付けて投入の合図を待つ。
そして船長がブザーを鳴らしトモから順に投入。
水深は540m。
潮は予想以上に速く水深より100m以上道糸が出たところで着底したが、オモリが底に着いてからも道糸が出ていき、再着底してからも流される。
そんな中、左舷ミヨシでアタリ。
潮が速いのでオマツリしながら上がってきたのは20kg級のアブラボウズ。
次の投入から、潮の抵抗を減らすのとオマツリしても解きやすくするため1本バリ仕掛けに交換、ヨリ取りリングも外す。
2投目。
投入後ある程度糸が出たところで、右舷に並んだ4人は後から入れた人が前に入れた人を追い越さないように声がけしながら仕掛けを下ろす。
ますます速くなる潮に苦戦しながらも右舷トモ2番が本命を釣り上げる。
40kg級が上がった
3投目。
私を含め数人にアタリがきたが、釣れたのは一人だけ。
潮が速く仕掛けが引っ張られてミズタコの足を食いきれなかったようなのでスルメイカに替える。
4投目。
激流でどんどん道糸が出ていく。
リールのカウンターは800mを超えた。
なんとかオモリが海底に着いたものの根掛かってしまう。
糸を張ると仕掛けが切れたので回収して次の投入の用意をしていると、左舷大ドモの釣りガールがジギングで40kg級のアブラボウズを釣り上げて歓声が上がった。
その後、流しごとにだれかが釣り上げる展開が続いて、迎えた最終投入の7投目。
潮はさらに速くなり、900mも糸が出ていく。
船長から回収のアナウンスがあり終了と思っていたら、もう1回流すとのこと。
電動リール用のバッテリーが限界なので船の電源を借り、新しいエサに付け直して船長の合図を待つ。
ブザーが鳴ってトモから投入。
800m後半で着底。
最後なので道糸が空になるのを覚悟で糸を出す。
900mになろうとしたときついにアタリ。
潮が速いので糸を送り込む。
920mまで糸を出し、竿先が引き込まれたところで巻き上げのスイッチを入れる。
魚の重みが乗るまでは速度を上げ、重みが乗ったら適度なスピードで巻き上げる。
道糸がかなり出ているのでバレたかもしれないと思っていたが、時折竿先が引き込まれて掛かっているのを確認。
上がってきたのは後検量13kgのアブラボウズ。
左舷ミヨシ2番でも巻き上げていて、同サイズのアブラボウズを釣り上げたところで沖揚がりとなった。
激流の中、最後まで重量級のジグをシャクリ続けたジギングの2人は尊敬に値する。
釣果は13~42kgのアブラボウズを一人0~3尾。
オデコの方も出てしまったが、激流にも負けずに釣らせてくれた船長に感謝。
翌日以降は潮も落ち着き、好調に釣れていた。
年に何回もない速潮の中で釣った1尾は私の釣り人生の中でも忘れられない魚になった。
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隔週刊つり情報(20024年9月1号)※無断複製・転載禁止