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[仲間や家族と沖釣りホリデー!貸し切り船ナビ(第32回)]三浦半島剣崎松輪港あまさけや丸

隔週刊つり情報編集部

優しい船長たちが 四季折々の釣り物を案内

あまさけや丸が遊漁船としてお客さんを乗せるようになったのは100年以上も前のこと。

甘酒というユニークな屋号は代々受け継がれ、現在は4代目の鈴木正宏船長と鈴木裕太船長、そして正宏船長の息子である涼太船長と航太船長が舵を握り、常時4隻体制で釣り人を楽しませる。

昨年末には全長19・9mの大型新造船も就航。

安定感抜群の船でゆったりと竿が出せる。

なお4隻ある船の配船は乗船人数に応じて決められる。

今回の釣り仲間

取材でお邪魔させていただいたのは、東京都調布市の本間学さんが幹事を務めるグループ。

釣り物はマダイ五目です。

涼太船長に3月中旬以降のおすすめをたずねると、まずは乗っ込みを迎えるマダイで釣り場は剣崎沖の水深30~60m。

1~2kgを中心に4~5kgクラスも顔を見せクロダイやイシダイ、アジ、サバなども交じるという。

「4~5月はマダイのお客さんで予約がすぐ埋まってしまうので、早めのご予約をおすすめします」と涼太船長。

ちなみにマダイは、過去に12kgなんていうモンスター級が上がったこともあるというから驚く。

今年はマルイカの模様もよくおすすめとのこと。

釣り場は城ケ島沖や剣崎沖の水深80~90mで好日はトップ30~40杯の釣れ具合。

今後は釣り場の水深が徐々に浅くなり釣りやくすなるのでビギナーのマルイカ入門にもいいだろう。

春はヤリイカも人気を集める。

目下は洲ノ崎沖の水深200m前後を狙い、いい日はスルメ交じりでトップ40杯前後といったところ。

少し前まで厳しい状況が続いたが、ここにきてがぜんよくなってきたという。

バリバリ釣って透き通って甘みの強い刺身を堪能したいものだ。

アマダイもリピーターが多いそうで、剣崎沖の水深90~100mを狙う。

25~30cm級中心に40cmオーバーが上がることも珍しくなく、良型のイトヨリなども顔を見せる。

そのほかカワハギは周年受け付けていてアジやカサゴなどへも出船する。

なお同船が行っているリクエスト乗合は5名に満たない少人数グループにありがたいシステムで、2名まで1万8000円で釣り物や日程を確保。

同時に船宿のホームページ上で相乗りするお客さんを募集。

3人目からの乗船料は1人9000円となる。

4人の船長はいずれも物腰のやわらかい優しい人柄で実に親切。

リレー釣りの相談にも快く応じてくれるので、皆さんも出かけてみてはいかがでしょうか。

鈴木涼太船長に聞きました!マダイ五目のコツ

「タナは海面から取りますが、この釣りで肝心なのはなんといってもこのタナ取りです。タナがバラバラだとマダイの活性を上げることができず、群れも浮いてきません。仕掛けを投入したら指示ダナよりも6~7mビシを沈めて、3~4回コマセを振り出してタナに合わせてください。で、3分ほど待ってアタリがないようなら仕掛けを回収して入れ直してください。手返しが大切で、いつまでも置き竿で待っていては釣れません」

初めてイナダ&クロダイを釣っちゃいました!by 前田 帆乃華さん

当日は手巻きリールのレンタルタックルで頑張っていた東京都調布市の前田帆乃華さん。

船釣りはこれで2回目とのこと。

初チャレンジしたマダイ五目の感想をうかがってみました。

「イナダが掛かったときは竿を持ち上げるのが大変でした。あんなに引くとは思っていなかったのでビックリしました。最後にクロダイも釣れて、どちらの魚も初めて釣った魚なのでうれしかったです。お刺身でいただきたいと思います。次回はマダイを釣り上げたいです」と前田さん。

自分で釣った魚の刺身は格別だったことでしょう。

これからも頑張ってください。

厳しい状況のなかマダイやイナダが登場!

あまさけや丸を訪れたのは2月18日のこと。

東京都調布市の本間学さんが幹事を務めるグループがマダイ五目で仕立てた船にお邪魔させていただいた。

当日は7時に出船。

剣崎沖水深50m前後、指示ダナ30mで開始となった。

鈴木涼太船長に近況をたずねると潮が澄んでしまいここのところ厳しい日が続いているとのこと。

真冬のマダイは一筋縄ではいかないようだ。

最初に竿を曲げたのは右トモで竿を出していた谷田部実さんで軟調竿がギュンギュン引き込まれる。

やがて姿を見せたのは丸まるとしたイナダ。

その後はコマセにイナダが着いてしまったようで全員にヒット。

連発する人もいて船上はイナダ祭り状態となった。

「この場所はマダイも多いんですけどねぇ。今日はイナダばっかりです」と涼太船長。

そんな中、右ミヨシの吉田正史さんから、「タイ、タイ!」という声が上がった。

カメラを手に駆け寄ると1kg級のマダイがちょうどタモに入ったところで釣り上げた吉田さんはなんともうれしそう。

写真を撮らせてもらうと朝日を浴びたマダイが実に美しい。

ここからはマダイが続くかと思われたが、どうしたものか釣れるのはイナダばかり。

船長は剣崎沖の水深60m前後に移動し、指示ダナ43mで再開。

その1投目で竿を曲げたのは谷田部さん。

ややあって取り込まれたのは1.5kg級のマダイで釣った本人は、「お刺身でいただきます!」と大喜び。

続いて幹事の本間さんも1kg級のマダイをゲット。

そして沖揚がり直前に竿を曲げたのは前田帆乃華さん。

1kg級のクロダイを釣り上げニッコニコであった。

これから乗っ込みを迎える剣崎沖のマダイは良型の期待大。

皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

『貸し切り船ナビ』は今回が最終回となります。

長らくのご愛読ありがとうございました。

釣行の写真

▲魚種多彩に釣れるマダイ五目は初心者連れにもおすすめ

釣行の写真

▲谷田部さんは後半に1.5kg級をキャッチ

釣行の写真

▲イナダは全員ゲット

あまさけや丸のココが好き!幹事の本間学さんに聞きました!

明るく優しい船長たちに毎回楽しませてもらってます。

これから始まるマダイの乗っ込みが楽しみです!

「あまさけや丸は4年前から利用していますが、4人の船長たちは皆明るく優しい人柄で毎回楽しく釣らせてもらってます。おかみさんの明るいキャラも最高です。いつもはマダイ五目やアジ五目などを楽しんでいて、まだ釣ったことはないけど夏はキハダにも挑戦しています。今日はなんとか本命をキャッチできたので満足です。もう少しするとマダイの乗っ込みが始まるので、次回は大ダイ狙いで乗船しようと思っています」

当日は7名で乗船し、コマセを船長に用意してもらい1人あたりの料金は1万200円。

ご協力ありがとうございました。

釣行の写真

▲幹事の本間さんもきれいな1kg級をゲット

三浦半島剣崎松輪港 あまさけや丸

TEL:046・886・1610

あまさけや丸

▲昨年12月に就航した全長19.9mの大型新造船「第二十三あまさけや丸」。安定感抜群でゆったりと釣りが楽しめる

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隔週刊つり情報(2023年4月1号)※無断複製・転載禁止

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