親戚の船に乗っているような雰囲気のアットホームな船宿
いっしん丸の鈴木敏郎船長がタコ漁との兼業で仕立船を始めたのは30年以上前のこと。
タコ漁の合間に様ざまな釣りを研究し、釣り場を広く開拓。
現在ではイカを除き、三浦半島の多彩な釣り物を楽しませている。
同船で昨年末から人気を集めているのがクロダイ五目。
冬場のクロダイは脂がしっかりと乗っていてその食味は抜群。
リピーターも増えたそうだ。
また今期のクロダイは当たり年で0.8~1.5kg級を1人で6枚釣った人も。
マダイやイナダ、アマダイ、イトヨリなども交じりお客さんに好評を得ている。
クロダイ五目の釣期は3月上旬までで、その後はマダイの乗っ込みが始まるのでマダイ五目で出船する。
そのほか2月中旬以降のおすすめを鈴木船長にたずねると、まずは昨年から好調なアマダイで取材日の前日も最大で1.5kgが上がったそうだ。
釣り場は金田湾や城ケ島沖などの水深60~100m。
30cm級主体に上がっていて良型のイトヨリやオニカサゴ、マハタなども顔を見せる。
またエサの生きイワシが入荷次第ヒラメ、マゴチへも出船する。
釣り場は金田湾の水深20m前後。
エサは8cm前後のカタクチイワシで胴つき1本バリ仕掛けで狙う。
釣れるヒラメは1kg前後、マゴチは50cm前後が中心。
ちなみに生きイワシエサの料金は乗船料に含まれる。
仕掛けも船長に言えばお手製の仕掛けを無料で分けてくれる。
5月まではカワハギも受け付けていてポイントは城ケ島沖や剣崎沖の水深40~50m。
25cm前後の良型がそろうとあってこちらもリピーターが多いという。
春はカサゴも狙い目。
25cm前後の良型ぞろいでメバルなども交じる。
釣り場は剣崎沖の水深15~30m。
エサは前日の定置網漁で上がったカタクチイワシ(死にエサ)を使用する。
鮮度がいいため食いは抜群とのこと。
舵を握る鈴木敏郎船長は優しく大らかな人柄で、船上はまるで親戚がやっている釣り船に乗っているような雰囲気。
下船後におかみさんが握ってくれたタコ飯のおにぎりや三浦野菜といったお土産を渡してくれるのもうれしい。
ぜひ家族や仲間を誘ってお出かけいただきたい。
癒されますぞ。
![釣行の写真]()
▲クロダイは1kg前後がアベレージ
出典:
![釣行の写真]()
▲紅一点の白岩あすかさんが朝イチに釣り上げたイナダ
出典:
今回の釣り仲間
取材でお邪魔させていただいたのは、東京都世田谷区の八角武さんが幹事を務めるグループ。
釣り物はクロダイ五目です。
鈴木敏郎船長に聞きました!クロダイ五目のコツ
「タナは海面から取ります。仕掛けを投入したら指示ダナ+5mほどビシを沈めて、コマセを振り出しながら指示ダナに合わせてください。タナを取ったらソフトな誘いを入れることも大切です。竿先を大きくゆっくりき竿でも釣れないことはないですが、誘いを入れたほうがアタリは増えます。あとは手返し。ある程度待ってアタリがなければ仕掛けを上げて、コマセを詰めてエサを付け直して再投入してください。アタリがきたら、竿に魚の重みが乗ったところで大きく合わせて、巻き上げてください」
初クロダイ釣っちゃいました!by 白岩あすかさん
この日クロダイ五目に初挑戦した東京都世田谷区の白岩あすかさん。
当日の感想を伺ってみました。
「いっしん丸は1年半前から乗船していて、マダイやアマダイは釣ったことがあるんですがクロダイは初めて。冬場のクロダイは脂が乗っていておいしいと聞いていたので頑張りました。そのかいあって1kgオーバーをゲットすることができてうれしかったです。今晩、お刺身とかぶと煮でいただきたいと思います。朝イチに釣れたイナダも丸まるとしておいしそうだし、寒かったけど楽しい一日になりました」
初クロダイのお味はどうでした?
あまりのおいしさにハマってたりして。
春から始まるマダイも頑張ってください。
1.5kg級の良型も登場!金田湾のクロダイ五目は3月上旬までチャンス
いっしん丸を訪れたのは1月29日のこと。
東京都世田谷区の八角武さんが幹事を務めるグループがクロダイ五目で仕立てた船にお邪魔させていただいた。
当日は6時半に出船。
鈴木船長に近況を伺うと、クロダイは好調で日によってイナダやマダイなども交じり楽しめるとのこと。
約20分ほど走った金田湾周辺の水深50m前後で開始となった。
早々に竿を曲げたのは紅一点の白岩あすかさんで、釣友が差し出すタモに収まったのは丸まるとしたイナダで見るからにおいしそう。
7時半を過ぎたところで今度は幹事の八角武さんにヒット。
ややあって取り込まれたのは1.5kg級の立派なクロダイで、「早めに本命が出てよかったですよ!」と喜色満面。
その後もポツポツと0.7~1.3kg級のクロダイが取り込まれ、前出の白岩あすかさんも初クロダイをゲットして笑顔が弾けた。
「この時期のクロダイは本当にうまいですからね。今晩はおいしい刺身が食べられると思いますよ」と鈴木船長もニッコリ。
中盤戦に差しかかるとクロダイの食いは一服状態となったが、すでに3枚釣り上げている人もいてなかなかの盛り上がり。
潮変わりを迎える後半戦に期待したが、なかなか復調せず沈黙の時間が続く。
終了間際に右胴の間で赤い魚が浮上し、一瞬マダイかと思われたが35cm級のアマダイであった。
続けて大きなイトヨリも取り込まれたがクロダイは追加されることなく午後1時半の沖揚がりを迎えた。
金田湾周辺のクロダイ五目は3月上旬までがチャンス。
脂が乗ったクロダイを味わいたい方は早めの釣行をおすすめする。
![釣行の写真]()
▲冬場のクロダイは脂が乗り抜群の食味が味わえる
出典:
![釣行の写真]()
▲大型のイトヨリも登場
出典:
いっしん丸のココが好き!
幹事の八角武さんに聞きました!
おだやかな人柄の船長に大型船で毎回楽しませてもらってます。
おかみさんが持たせてくれるお土産もうれしいです!
「いっしん丸は15年ほど前から利用していて今も月イチペースで仲間と乗船しています。大型船なのに休日も3名から受け付けてくれるので助かります。船長はおだやかな人柄で船上では一日のんびりと楽しませてくれます。帰りにおかみさんが持たせてくれるタコ飯のおにぎりや三浦野菜などのお土産もうれしいですね。今日は朝イチにいいサイズのクロダイが出たのでよかったです。イナダやアマダイなども釣れて仲間も楽しめたようです。来月の予約を入れてから帰ります」
当日は5名で乗船し、1人あたりの料金は1万円(女性は9000円)。
ご協力ありがとうございました。
三浦半島金田湾 いっしん丸
![船]()
▲船は17トンの大型船。12名までが釣りやすいと船長
出典:
【金田漁港入口から乗船場まで】
釣り船予約サイト「釣割」のスタッフがオススメする釣り船はこちら!
【三浦半島(神奈川県)・クロダイ船】人気ランキング
【三浦半島(神奈川県)・クロダイ船】価格ランキング
隔週刊つり情報(2023年3月1号)※無断複製・転載禁止