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大物が潜む神子元島周り南伊豆はマハタが大本命

隔週刊つり情報編集部

伊豆半島の南端に位置する神子元島周りの海域は、四季折々の釣りが楽しめる名場所。

根魚の魚影が濃いことでも知られ、島周りの岩礁帯ではマハタを始めイヤゴハタ、ホウキハタ、アカハタなどハタ類を中心とした様ざまな根魚が釣れるとあってファンを喜ばせている。

その根魚を狙っている船宿の一つが南伊豆手石港の敬昇丸。この時期は生きイワシを泳がせるハタ五目乗合で出船、1月中旬の取材日は神子元島周り~石廊崎沖の水深80~110m前後を狙い、2.4~4.7kgのマハタが船中4尾。

ウッカリカサゴ、ユメカサゴ、キントキ、キツネダイ、クロムツ(ムツ)が釣果に彩りを添えた。

神子元島周りには10kgオーバーのマハタも潜む。

5月まで楽しめるので、一度は釣行して挑戦してほしい。

釣行の写真

▲何度も底ダチを取り直しながら、誘い続けて3.6kgをキャッチ

ルアー釣りの便乗もOK

敬昇丸のハタ五目船はエサ釣りとルアー釣りが同船して楽しめるだけでなく、ルアーからエサ釣りなど途中で釣り方を変更してもOK。

ルアーでの釣り方はスローピッチジャークジギング。

ジグの重さは250~300g前後を使用。

ルアー釣りを希望するときは予約時に伝えよう。

釣行の写真

▲1回シャクるごとに4分の1~8分の1と小刻みに巻いて底から10mの範囲をていねいに探る

古くから泳がせでハタを狙うメッカとして知られているのが南伊豆エリアだ。

マハタを筆頭にホウキハタ、イヤゴハタ、アオハタ、アカハタ、オオモンハタなど、まさにハタ五目と称するにふさわしい多種のハタ類が顔を出す。

今回はこのハタの宝庫ともいえる南伊豆エリアでハタ五目の看板を掲げる船宿の一軒、南伊豆手石港・敬昇丸を訪れた。

敬昇丸では、周年モロコ狙いを受け付けているほか、生きイワシの確保が可能になる11月ごろから翌年5月初旬までの期間にハタ五目へ例年出船している。

釣行の写真

▲船中1尾目は2.8kg

大型のマハタを視野に入れた仕掛け&タックル

仕掛けはヒラメと同じ胴つき式だが、当地のマハタは平均サイズが2~3kgに5kg以上もけっこう交じり、ときには7~8kg以上の大型もヒットする。

過去には10kg以上の特大サイズが上がった実績もある。

マハタは底から離すまでの抵抗が想像以上に強く、ハリス8号程度ではあっけなく切られてしまうこともあり、仕掛けは大型のマハタにも対応可能なハリス12号と太めの使用をすすめている。

船長おすすめのハリは丸セイゴ20号やイセアマ16号。

最近お気に入りなのは軽くて丈夫なジギング用シングルフックのオーナーばり「ジガーライト早掛」の#2/0とのこと。

仕掛けは親孫式がスタンダードで孫バリはシングルフック仕様。

トレブルでは根掛かりのリスクも高まるからだ。

オモリは80号を使用する。

仕掛けの寸法も様ざまだが、船長のおすすめはハリス1.5m。

捨て糸は5号30~50cmとし、幹糸の長さはハリスより長くする。

道糸と幹糸はサルカンなどで接続してもよいが、直結して親子サルカンの手前まで巻けるようにしておくと取り込みの操作がしやすくなる。

竿は全長2.1~2.4m前後の6:4~7:3調子でオモリ80号に対応した遠征五目用、青物用などが適している。

マハタも5kgオーバーともなれば引きも強烈なので、大型を底から引き離すバットパワーを持つものが使いやすい。

リールはPE4号を200m以上巻ける中型両軸や、100m以上のやや深い場所も攻めることを考慮して中型電動を使う人も多い。

釣り場は神子元島周り~石廊崎沖の水深80~110メートル前後で、起伏の激しい岩礁帯を攻めるため、ある程度の根掛かりは覚悟のうえの釣りとなる。

そこで高切れを防止するため、船長は道糸PE4号(強度は約27kg)を推奨。

これならハリス12号(約18kg)に対して十分な強度があり、多少の根ズレにも耐えられるという。

ある程度の根掛かりは避けられない釣りなので、予備の仕掛け、オモリ、とくにハリスを結んだ替えバリは多めに用意しておきたい。

エサはマイワシ。

生きイワシは一人当たり15 尾くらい用意してあるが、イケスから各自でバケツへ移すときは1尾ずつにし、大事に使いたい。

エサの付け方は親バリは口掛けもしくは鼻掛け。

口掛けは口からハリ先を入れ、上アゴの硬い部分に刺し抜く。

鼻掛けにする場合は、ハリが回って目に刺さらないように、ハリにソフトタイプの夜光玉を通してストッパー代わりにするといいそうだ。

孫バリは、腹掛けにすると根掛かりしやくすなるので背掛けにする。

まめに底ダチを取り直し底から3~5mのタナをていねいに探る

マハタはエサを探すとき、底から5mくらい浮き上がって活動するという。

そのため釣り方は海底の起伏に合わせてタナ(指示ダナは3~5m)を取るのが基本となる。

タナを高く探り上げることは根掛かりを軽減するメリットもある。

大型のマハタを釣る確率を上げるなら、さらにタナを高く探るのがコツだとのこと。

高い位置で食ってくるマハタほどデカいそうで、「ホウキハタ、イヤゴハタ、カンコ(ウッカリカサゴ)などは基本的に底に着いているけど、マハタはエサを追って5~10mも浮いてくるよ」とのこと。

30~60秒待ってアタリがこなければ再着底させてタナを取り直す。

魚は上から落ちてくるエサに敏感に反応するもの。

この再着底後もチャンスになるので油断はしないように。

アタリはコツンと小さいこともあれば、ゴツゴツと派手に出ることもあり様ざまだが、いずれにせよ早合わせは禁物。

ただし大型のマハタは一気にエサを吸い込むのでいきなり竿が引き込まれることが多い。

いずれにせよ、ひときわ強く引き込まれたところで竿を起こして合わせる。

ハリ掛かりしたハタは根に潜ろうとするから、まずはすかさず5mほど巻き上げて根から引き離す。

根から離すことができればひと安心。

断続的な引き込みを竿でためてかわし、電動リールであれば中速くらいで慎重に巻き上げる。

取り込みは船ベリまで寄せて船長にタモ取りをまかせよう。

なかには船から少し離れた所にボコンと浮上することもある。

この場合は慌てずにハリスをたぐり寄せてタモ取りしてもらえばいい。

釣行の写真

▲南伊豆のアベレージは2~3kg級

INFORMATION

南伊豆・手石港

敬昇丸

090・7026・1991

備考=予約乗合。

集合時間は電話確認。

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