［動画で見る沖釣り教室・忍塾THE・ムービー（第38回）］東京湾のライトアジ

今ではすっかり周年の釣り物になった東京湾のライトアジ。

私もそのおいしさに惹かれてちょくちょく釣行しています。

三石 忍（みついし しのぶ）

タチウオ、カワハギ、マルイカ、一つテンヤなど、テクニカル系の釣り物を得意とするが、中でも東京湾のタチウオでは右に出る者なし、船長たちからも認められる腕前を持つ。

がまかつ、シマノフィールドテスター、マルキユー、シップスマストインストラクター、YGK・X BRAID アンバサダー

今回お世話になったのは長浦港のこなや丸さん。

千葉県側で午前、午後の半日船を出している数少ない船宿さんとあって平日でも大人気です。

釣り場も航程10分ほどの近場が中心で、今の時期は水深も10～15m前後と浅いため船に乗り慣れない人にもおすすめできます。

午前6時に出船、この日もまずは近場から探っていきます。

水深は10mほどで、タナは底上2～3mの指示。

朝のうちは魚を寄せるために少し多めにコマセをまきましたが、ライトアジでは基本的にコマセをまき過ぎないことが大切です。

しばらくするとツツンとアタリが出て、20cmほどのアジが食ってきました。

ここからはコマセをまき過ぎないよう意識して、底上50cm～1.5mくらいの範囲で細かく竿を振って底上2mにタナを取ります。

しばらく待ってアタリが出なければもう一度底まで下ろしてタナを取り直します。

肝心なのはアタリが出てからで、ククンときたらキュッと軽く竿を立てて合わせを入れると、上アゴにしっかりハリ掛かりしやすくなります。

ハリの掛かり所がよければバラシも減るので、みなさんも意識してやってみてください。

時どきダブルも含めて1時間もしないうちにツ抜け達成。

船長の話ではこのところは平均20～30尾とのことだったので苦戦も覚悟していましたが、思いのほか今日はアジの活性はいいようです。

釣れるアジも特大こそ出ませんが、20～25cm前後の中型で、食べては一番おいしいサイズばかりです。

それでもしばらく釣っているとアタリが遠くなるため、船長は少しずつポイントを移動して新しい反応を探してくれます。

ライトアジのタックル＆仕掛けは図に示したようにシンプルなもの。

ハリスは1～1.5号と細めのほうが食いがいい傾向にありますが、ハリスが細いとヨレやすくもなります。

慣れない人は2本バリにしたり、予備の仕掛けを多めに準備しておきましょう。

ライトアジの基本は一度仕掛けを海底まで下ろしてから、船長の指示するタナまでコマセを振り出しながら巻き上げていきます。

ただしコマセをまき過ぎないことが大切です。

コマセをまき過ぎるとアジが飽食してしまったり、流れるコマセに着いてアジの群れが船から離れてしまうことがあります。

コマセはパラッパラッと帯状にまき、その中へ仕掛けを入れて、付けエサをアジに食わせるイメージで釣っていきましょう。

また、アジは向こう合わせのイメージがありますが、積極的に合わせを入れることで上アゴの硬い部分にハリ掛かりしやすくなり、バラシを減らすこともできます。

午前9時を回ると潮が効き始めたのか今まで以上にアタリが活発になり、船内入れ食いでにぎわい始めます。

反応もけっこう高く出ているようで、船長は高めの底上3mくらいまで探ってみるようアナウンスしてくれます。

ただ、釣っていると低めのタナでアタることのほうが多い感じでした。

その後は大きくポイント移動することなくポツリポツリと釣れ続いて11時に沖揚がり。

比較的のんびり釣ったつもりでしたが、それでも51尾と半日釣りとしては大満足な釣果です。

トップの方は83尾、平均すると30～40尾を釣っている方が多かったようです。

日によるムラはあるでしょうが、夏本番を迎えるこれからも長浦沖のライトアジは十分期待できそうです。

みなさんもぜひ、お出かけください。

東京湾奥長浦港　こなや丸

0438･62･2707

備考＝予約乗合、午前船6時、午後船13時出船。

別船はタチウオへ