Profile
三石 忍(みついし しのぶ)
タチウオ、カワハギ、マルイカ、一つテンヤなど、テクニカル系の釣り物を得意とするが、中でも東京湾のタチウオでは右に出る者なし、船長たちからも認められる腕前を持つ。
がまかつ、シマノフィールドテスター、マルキユー、シップスマストインストラクター、YGK・X BRAIDアンバサダー。
前回紹介した茨城のテンヤタチウオ攻略。
その後も釣行を重ねて新たに分かってきたこともあるので、今回はその続報をお伝えしたいと思います。
釣行したのは日立久慈漁港の大貫丸さん。
茨城のタチウオは釣り場が広範囲なため、反応を見つけることが先決です。
幸いにしてこの日は出船して30分ほどで群れを発見できましたが、時には数時間もクルーズしてしまうことがあります。
また、今シーズンは日立~大洗沖と日立から出船した場合は比較的近場で群れが見つかっていますが、年によっては平潟沖のほうまで探索することもあります。
水深が浅めの場所に群れがいるのも今シーズンの特徴で、この日も35~40mほどでした。
群れが見つかりさえすれば高活性のタチウオが待っています。
1投目からフォールでテンヤが止められ、あっさりヒット。
その後もアタリは止まらず、まさに入れ食い状態。
ただしシーズン初期のように1カ所で最後まで釣れ続くことはなく、反応が抜けると潮回りを繰り返します。
釣り方の基本はまず、フォールのアタリを見極めること。
アタリに気づかずテンヤを下ろしてしまうとラインを切られる確率が高まります。
アタリがなくても底まで下ろさず、水深の5m上くらいから誘い上げていきます。
誘いはトゥイッチをベースにアタリが出たらリールのハンドルを回しての深追い掛け。
このとき、テンヤのアイを前セッティングにしておくとハリ掛かり率がアップ、巻き上げ中のバラシも減ります。
活性が高まり入れ食いモードになったらエサ持ちのいいサンマエサで手返しアップ。
リーダーも太めを使い、投入毎に傷が付いていないかチェックを怠らないようにしてください。
そのほかサンマエサの巻き方など、要点は「しのチェック」にまとめておきましたので、今回もぜひ参考にしてください。
大貫丸さんでは4月になると釣り物が切り替わる可能性もありますが、3月一杯はタチウオ狙いでの出船を受け付けていますので、ぜひお出かけください。
▲テンビン仕掛けで楽しむ人もいる
出典:
▲ジギングの場合もフォールのアタリに注意!
出典:
▲ドラゴンを釣りたいならお早めに
出典:
しのチェック01 テンヤの傾向
茨城のタチウオでは、ナチュラル系が主流の東京湾と違ってケイムラや赤金などアピールの強いタイプが全般に効果的な傾向があります。
とくに朝方などはグロー(夜光)系によくアタることもあります。
また、食い渋りに備えてタングステンなどシルエットが小さめのテンヤもあるといいでしょう。
しのチェック02 リーダーは太めの12~14号を
前回はリーダーは8号前後でよいとしましたが、高活性時は12~14号と太め、低活性時は8~10号の細めと使い分けると効果的なことが分かりました。
また、リーダーは仕掛け図のように極小スイベルを介した逆テーパー式にしておくと交換が楽なので試してみてください。
しのチェック03 フォールのアタリに注意しつつトゥイッチ+深追い掛け
指示ダナ上限の10m上くらいからアタリが出ると思って軽くサミングしながらテンヤを下ろしていくようにしてください。
違和感があれば落下を止めて、すぐに深追い掛け。
食い上げるアタリもありますから注意してください。
▲タナが近づいたらサミング!
出典:
しのチェック04 サンマエサの巻き方
茨城のタチウオでは、エサ持ちのいいサンマがかなり効果的です。
ただし朝方などはやはりイワシのほうがアタることがありますので、サンマとイワシの2種類は最低用意してください。
巻き方は様ざまありますが、今回は基本の3パターンを紹介しておきます。
ちなみに身を表側にして巻くのは、タチウオがかじりついてきたときに身がポロポロとこぼれ落ちてコマセ効果が期待できるからです。
忍が動画で教えます!!
船宿INFORMATION
茨城県日立久慈漁港 大貫丸
090-3084-5968
備考=予約乗合、集合時間は電話確認。
ほか状況で一つテンヤマダイ、ヤリイカ、メバル五目などへも
釣り船予約サイト「釣割」のスタッフがオススメする釣り船はこちら!
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隔週刊つり情報(2022年4月1号)※無断複製・転載禁止