プロフィール
隊長:竹田信彦
釣り歴は40年以上だが釣りがうまいワケではなく釣運もないビンボーライター。
料理好きでうまい魚で酒を飲むことを生きがいにしている。
芋焼酎とバイスサワーがないと死んでしまう52歳のオッサン。
隊員:近田憲男
本誌編集部に加入して3年の若くない新人。
沖釣りに関してはかじった程度の知識を持ち、入門企画の生徒役で重宝されている。
食べること好きで、その旺盛な食欲を満たすためなら外道も食らうアラフィフ。
大物には縁がない2人が東京湾のワラサにチャレンジ
今回のBグル隊+Gのお題は東京湾のワラサでありやす。
わが隊的にはワラサといえば大物。
大物にはからっきし縁がない2人にはとってもリスキーなターゲット。
また物乞い隊にならなきゃいいけど・・・と思いつつ行ってまいりやした。
お世話になったのは内房勝山港の利八丸。
普段は船長でこの日は仲乗りの早川武毅さんに話を聞くと、朝イチは港前で1時間30分ほどマダイを狙い、そのあと三浦半島下浦沖へ移動してワラサを釣るとのこと。
5時に出船し勝山沖の水深50m前後で開始すると早々に左トモで竿が曲がり800g級のマダイが取り込まれる。
わが隊も竿を出したかったが、マダイ狙いはわずかな時間なのでカメラに専念。
続けて良型のハナダイが登場。
次は良型のマダイか?と期待したが残念ながらここで打ち止め。
下浦沖へ移動となった。
釣り場は下浦沖の水深45m前後
出典:
置き竿釣法でいきなり近田にヒット!上がってきた魚は?
30分ほど走って下浦沖に到着し同船の常連さんと話をしていると・・・、
「最近は仕掛けを動かさないほうがいい」とのこと。
つまり置き竿のほうが釣れているという。
ポンコツなわが隊にとってはなんともうれしい情報。
置き竿ならカメラを手にしながら釣果も期待できるはず。
近田に竿を出させ2人でカメラを手にすると早々にアタリが出たのはなんと近田の置き竿。
普段はあり得ない状況に目が完全に逝っちゃってる顔でヤリトリを始めた。
ややあって浮上したのは4kg級のサワラで、早川さんがスパンとタモ取りしてくれた。
サワラを外道と呼ぶのはどうかと思うが、ゲドゥー料理担当の近田は大喜び。
そりゃそうだよな、絶品だもん。
その直後から次つぎにアタリが出始め2.5~3.5kg級のワラサが取り込まれる。
どの魚体も体高があり実においしそうだ。
わが隊の置き竿にも掛かってくれることを願うばかりだ。
そんななか常連の柴田一義さんがサワラをゲットし、「持っていって食べて」とプレゼントしてくれた。
美味このうえないサワラ。
迷わず、「あっざーす」といただいた。
結局は物乞い隊ですな。
Bグル隊は皆様のご慈悲で生きておりやす。
ひととおり写真を撮り終えたところでわが隊の竿にアタリ。
オレが竿を手に取りヤリトリを開始、ガンガン突っ込む引きは間違いなく本命。
リールのスプールからラインが引き出される。
久びさに味わうこのスリル。
アドレナリンが出まくりでヤバイのなんのって。
ちびりそうになっちゃいやしたよ。
慎重なヤリトリの末、浮上したのは3.5kg級のワラサでうれしいのなんの。
長年やってはいるものの、釣りのウデはド素人のオレらでも釣れるんだと感動してしまった。
指示ダナでアタリを待っているとサワラがヒット。
出典:
(左)柴田さんに大好物のサワラをいただき感激の隊長。(右)危なげないヤリトリでワラサを釣り上げた。
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下浦沖へ移動後、置き竿に食ってきたサワラ。
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(左)桐谷さんはハナダイをキャッチ。(右)勝山沖でマダイを釣り上げた戸張さん。
出典:
船長さんに聞きましたワラサ釣りのコツ
「タナ取りは海面からで、指示ダナよりハリス全長分仕掛けを下ろし、2~3回に分けてコマセを振り、指示ダナで待ちます。カゴの上窓を全開、下窓を1cm開けて一度のタナ取りでコマセを出し切るようにしてください」
今後も下浦沖のワラサは期待度◎ 行くベシ、釣るベシ、食うべし!
その後もワラサはポツポツと釣れ上がり近田も本命をゲットし、わが隊としては上出来すぎる展開。
たまにはいいこともあるもんですなぁ。
久しぶりに味わったワラサの引きを肴に3日は飲めそうでありやす。
当日のトップは渡辺省吾さんで4本のワラサをキャッチしてお見事!和気あいあいとした雰囲気のなか、ほとんど人が2~3本のワラサを釣り上げてなんとも楽しい一日となりやした。
渡辺大輔船長によると、「今後は釣れる魚のサイズもよくなるし、10月いっぱいはこんな感じで楽しめるでしょう」とのこと。
下浦沖のワラサはまさに絶好調。
皆さんもぜひ出かけてワラサの釣趣、食味を満喫してくだされ。
ガキューンと突っ込むあの強烈な引き・・・あぁ、もう行きたくなってる。
2度のバラシのあとついに本命をキャッチ。
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当日4本のワラサを釣り上げて竿頭になった米谷省吾さん。
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(左)本命のワラサを手にして大喜び。(右)置き竿釣法でちゃっかり釣っている近田隊員。
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終盤で立て続けに3本を釣り上げた
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(左)ハリスをたぐりタモへ誘導する。(右)ギュンギュン引き込むワラサに対して手巻きで距離を縮める隊長。
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3.5kg級のワラサを釣り上げてニンマリ。食材確保成功!
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お客さんの部屋 柴田 一義さん
「利八丸にはマダイを中心にワラサなど旬の釣り物を狙い、かれこれ40年くらい通っています。船長が親切に教えてくれるし、いつも釣らせてくれるんですよ。おかみさんも優しくて港で話をするのを楽しみにしています」
近田隊員の戯れ言
「今回は、なんとBグル隊+G始まって以来、最速となる1投目でゲドゥーを釣り上げることができました。パチパチ!しかもゲドゥーと言うより本命級ゲストと呼ぶべきサワラ様。当日はたまたま置き竿がよかったみたいで、向こう合わせです!」
Bグルメレシピ【ワラサの中華あんかけ】
ワラサは空揚げにして中華あんかけでいただきやした。
中華あんまで作るのは大変なのでレトルトの中華丼の素でクリア。
カラッと揚げた身にあんを絡めて食べれば、わが家は中華屋さん。
ビールにもよく合うし、生ものが苦手な子どもたちにも中華味のナゲットとして大ウケでありやす。
手抜き料理だけど、マジでうまいので釣ったワラサでぜひ作ってみてくだされ。
絶対ハマるから。そうそう、冷めてもおいしいのでお弁当のおかずにもおすすめっす。
①ワラサをサク取りし、ひと口大に切り分けて軽く塩、コショウを振る
②①に片栗粉をまぶす
③180度に熱した揚げ油で②を2分ほど揚げる
④中華丼の素を温めて皿に乗せ③を盛り、カイワレダイコンを乗せて完成
◆材料/ワラサ、塩、コショウ、片栗粉、サラダ油、中華丼の素、カイワレダイコン
ゲドゥーのレシピ【サワラの西京焼き】
隊長のオススメの西京焼きにしてみました。
焦げやすいのでフライパンに魚焼きホイルを敷いて火にかけて焼き上がりを見るのがコツ。
ご飯にもとても合うし、かめばかむほど西京みそのうま味が口の中に広がり絶品でした。
①下処理したサワラを切り身にする
②水分と臭みを取るため塩を振り1時間ほど置いておく
③西京みそ300gに料理酒、ミリン各大サジ2を入れてみそ床を作り、タッパーに入れて冷蔵庫で最低1日以上漬け込む
④みそを水で洗い流して水分を取り。フライパンに乗せて中火で焼き色が付くまで焼く
◆材料/サワラ、西京みそ、塩、料理酒、ミリン、あしらい(大葉、すだち)
コレも食べてみた・・・香ばしくて旨味が凝縮【サワラのカマ焼き】
カマにまんべんなく塩を振ってグリルで焼いたただけでなのに脂がしたたりジューシーでマジウマ。
味変のためダイコンおろしにポン酢をかけて食べるとさっぱりして美味でした。
1尾から取れる部位が少ないのですぐに完食。
もっと食べたかったです。
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【隔週刊つり情報(2021年10月15日号)※無断複製・転載禁止】