三浦半島金田湾の「いっしん丸」は、金田湾や久里浜沖などのマダイやヒラメ、マゴチ、カワハギといった人気ターゲットを得意とする船宿。
漁師でもある船長が大型船でのんびりと楽しませてくれる。
3名から仕立てられるので少人数のグループにもおすすめだ。
まるで親せきの船に乗っているようなアットホームな船宿
いっしん丸の鈴木敏郎船長がタコ漁との兼業で仕立船を始めたのは30年以上前のこと。
当初は金田湾のシロギスやカワハギを主に釣らせていたが、タコ漁の合間に様ざまな釣りを研究してポイントを開拓。
現在は四季折おりの多彩な釣り物を楽しませている。
鈴木船長に4月中旬以降のおすすめをたずねるとイチ推しはマダイとのこと。
釣り場は金田湾や久里浜沖、剣崎沖の水深40~80mで、そのころはちょうど乗っ込み期にあたり、1kgクラスを中心に3~4kgクラスも期待大とのこと。
昨年は同時期に6.8kgの大ダイもキャッチされたそうだ。
また港前の金田湾で狙うヒラメ&マゴチもおもしろくなる。
ヒラメは1kg級中心に3kgクラスも顔を出す。
マゴチは例年4月中旬から上向き、40~50cm級主体に60cm級が上がることも。
釣り場は金田湾の水深20m前後。
エサは8cm前後のカタクチイワシで胴つき1~2本バリ仕掛けで狙う。
ちなみに生きイワシの料金は乗船料に含まれる。
「今年はヒラメも好調に上がっているので、しばらくの間はマゴチと両狙いで楽しめると思いますよ」と船長。
なお仕掛けは船長に申し出れば、お手製の仕掛けを無料で分けてくれる。
春はカサゴも狙い目でビギナーにおすすめとのこと。
25cm前後の良型主体にメバルなども交じる。
釣り場は剣崎沖の水深15~30mでエサは冷凍のカタクチイワシ。
過去には38cmなんていう超大型が上がったこともあるそうだ。
そのほか夏からは剣崎沖のワラサやカワハギへも出船。
秋からはアマダイやイナダ五目も受け付ける。
舵を握る鈴木敏郎船長は優しく大らかな人柄で、船上はまるで親せきがやっている釣り船に乗ったような雰囲気。
ぜひ家族や仲間を誘ってお出かけいただきたい。
なお、これまで同船では下船後に船宿でおかみさんのおいしい手料理が振る舞われていたが、現在はコロナ禍の影響で休止。
コロナ禍が終息したら再開するとのこと。
鈴木敏郎船長に聞きました!ヒラメ&マゴチのコツ
「オモリが着底したら50cmほど底を切ってアタリを待つのが基本ですが、まめに底ダチを取り直すようにしてください。時折竿先を大きくゆっくりと上下させる誘いも有効です。誘った後や底ダチを取り直したときにアタることも多いです。それと即合わせは禁物で、アタリが出たらヒラメやマゴチがしっかりとイワシを食い込むのを待ちます。ときには最初のアタリから1分ほど待ったほうがいいケースもあります。竿先がグーンと大きく引き込まれたら合わせ時。竿を大きく立てるような感じで合わせてください」
ヒラメ初挑戦のビギナーが大健闘!
いっしん丸を訪れたのは3月27日のこと。
神奈川県相模原市の小林祥晃さんが幹事を務めるグループがヒラメ&マゴチで仕立てた船にお邪魔させていただいた。
当日は6時半に出船。
10分も走らない港前でエンジンがスローになり、水深20m前後で開始となった。
その1投目のこと。
いきなり幹事の小林さんにアタリが出て800g級の本命をゲット。
続いて紅一点でヒラメ初挑戦の駒沢さんにもヒットし600g級を取り込む。
朝イチから本命が連発して今日は爆釣か!と思われたが、その後は潮が止まってしまい長い沈黙が続く。
次に魚の顔を見られたのはお昼近く。
ホウボウがポツポツと取り込まれ、駒沢さんが良型のガンゾウビラメを釣り上げる。
「今日は潮の流れが本当によくないですよ。この後、上げ潮がくれば状況は変わると思うんですけどねぇ・・・」と船長。
後半戦に入ると右トモでミノカサゴがキャッチされた後、幹事の小林さんに強烈なアタリ。
竿が大きくのされリールからラインが引き出される。
引きは青物のような感じだったが、姿を現したのは残念ながら大きなドチザメ。
船長の話では、こういった魚が食うのは底潮が暗い証拠とのこと。
船長は朝イチにヒラメが上がった釣り場のそばへ移動。
再開すると駒沢さんの竿が大きな弧を描いた。
駒沢さんは必死にリールを巻きながら、「すっごく重いんですけど~」と悲鳴を上げていたが、竿の曲がりはどう見てもヒラメのそれ。
ややあって取り込まれたのは1.2kg級の大本命で駒沢さんは大喜び。
最後に大いに盛り上がって沖揚がりとなった。
当日は顔を見せなかったが、今後はマゴチも期待大。
釣り場が近く、使うオモリも軽いのでビギナーでも安心。
ぜひ家族や仲間とヒラメ&マゴチを楽しんでいただきたい。
金田湾のヒラメ&マゴチ仕掛け例
1投目から幹事の小林さんにヒット!
出典:
朝イチに小林さんが釣り上げた800g級
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胸ビレがきれいなホウボ ウはこの釣りの定番ゲスト
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ホウボウは刺身がおすすめ!
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ミノカサゴはおいしい魚。背ビレや胸ビレ、尻ビレなどに毒トゲがあるので持つときは要注意
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幹事の小林さんが大物を掛ける!しかし上がってきたのは残念ながらドチザメだった
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最後の最後に駒沢さんの竿が曲がった
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ややあって取り込まれたのは2枚目の本命。「ヤッター!」と声を上げて大喜び
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ヒラメ初挑戦で本命を釣り上げた駒沢さん
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今回の釣り仲間
取材でお邪魔させていただいたのは、神奈川県相模原市の小林祥晃さんが幹事を務めるグループ。
釣り物はヒラメ&マゴチです。
ヒラメがすごく引きました!by駒沢妙子さん
当日乗船した5人の中で紅一点の駒沢妙子さん(埼玉県朝霞市)はヒラメ初挑戦。
結果は見事2枚の本命とガンゾウビラメをゲット。
初めてヒラメを釣った感想をうかがいました。
「ヒラメ釣りは初めての経験なのでダメもとで挑戦したんですが、朝イチからアタリが出てビックリ。たぶん驚いてなんにもできなかったのが結果的によかったんだと思います。もれなくハリ掛かりしてくれました。最後の最後に1枚目よりも大きいヒラメが釣れて最高にうれしかったです。すごい引きでした。それとヒラメは五枚おろしにするんですね、知りませんでした。帰ったらYouTubeを見ながら挑戦したいと思います」
五枚おろし、うまくいきましたか?
ともあれヒラメ初挑戦で2枚はお見事!
これからも頑張ってください。
幹事の小林祥晃さんに聞きました!いっしん丸のココが好き!
優しい船長が大型船でゆったり楽しませてくれます!
「いっしん丸の利用は今回で3回目なんですが、大きい船でゆったりと釣りが楽しめる点がいいですね。船長も優しく釣り場をよく知っていて、いつもよく釣らせてくれます。3名からと少人数で仕立てられるのもありがたいですね。それと現在はコロナ禍の影響で休止してますが、下船後に船宿でいただける、おかみさんの手料理が本当においしいんです。コロナ禍が終息して再開されることを待ち望んでいます。今回はヒラメ初挑戦の女子が釣ってくれたので幹事としてはうれしいかぎりです。次回の予約を入れて帰ります」
ご協力ありがとうございました。
釣り船データ
船は17tの大型船。12名までが釣りやすいと船長
出典:
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隔週刊つり情報(2021年5月1日号)※無断複製・転載禁止