東京湾のライトアジ乗合はいい感じで釣れてます
今回のBグル隊+Gのテーマは東京湾のライトアジ。
老若男女を問わず手軽な道具立てで楽しめるうえ、小気味よい引きがなんとも楽しいこの釣りがオレは大好きでありやす。
もちろん食味の点も魅力で釣りたてのアジはまさに極上の味わい。
もうたたきなんか最高で口の中ではぜるプリップリのアジの身を味わいながら、熱燗なんかをキューッとやれば世は天国。
オレなんかエンドレスで飲み続けられやす。
お世話になったのは東京湾奥長浦港のこなや丸。
当日は10名のアジ好きが集まり6時に出船。
港を出てすぐの長浦沖で開始となったが、不発に終わりポイント移動となる。
木更津沖の水深20m前後で再開すると小アジが多いもののこちらは絶好調。
南蛮漬けや空揚げにしたらおいしそうなアジが次つぎに取り込まれ、早くもカメラから竿に持ち替えたくなる。
ときおり25cm級の中アジも交じって、釣っている皆さんは実に楽しげな表情を見せながらアジを取り込む。
そんななかスゴかったのが常連の山田夏弥さん。
まるでアジ釣りマシーンのように驚くほどのペースでアジを釣り上げてはタルに放り込んでいく。
やっぱうまい人っているもんですなぁ。
▲25cm級のアジをキャッチ
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▲20cm級の一荷にニンマリ
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▲食いが立つと入れ食いに
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プロフィール
(左)竹田信彦隊長(右)近田憲男隊員
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隊長:竹田信彦
釣り歴は40年以上だが釣りがうまいワケではなく釣運もないビンボーライター。
料理好きでうまい魚で酒を飲むことを生きがいにしている。
芋焼酎とバイスサワーがないと死んでしまう52歳のオッサン。
隊員:近田憲男
本誌編集部に加入して3年の若くない新人。
沖釣りに関してはかじった程度の知識を持ち、入門企画の生徒役で重宝されている。
食べること好きで、その旺盛な食欲を満たすためなら外道も食らうアラフィフ。
アジはやっぱいいヤツ楽しいのなんの!半身ペロンもおすすめ
ひととおり写真を撮ったところでオレも我慢できなくなって竿を出す。
指示ダナは底から2m。
釣り始めるとうれしいことに1投目から竿先にククンとアタリが出て巻き上げると15cmほどのおチビちゃん。
でもオレはこのサイズのアジが大好きで、わが家では「半身ペロン」と呼んでいるのでありやすが、三枚におろした半身にショウガじょう油を付けて一口で味わうと甘みがあって最高なのでありやす。
ぜひ皆さんもお試しくだされ。
その後は中アジが一荷で上がったりして楽しいのなんの。
やっぱアジはいいヤツでありやす。
そんななか一人だけ釣れないヤツが……、近田でありやす。
外道を狙ってエサのアオイソメを長くハリに付けたり、仕掛けを底にはわせて根掛かりさせたりしている。
新しい仕掛けをテンビンにセットしながら、「ダメッスねぇ。食わねぇッスねぇ」なんで笑顔でオレに言ってくるが、アホなことやってないで普通に釣れって。
一度竿を置いて皆さんの海水循環させたオケを見て回るとアジだらけ。
どんな食べ方が好きか聞いてみるとやっぱりナンバーワンはたたきで、続いてはアジフライ。
釣りたてのアジで作るフライはサクッ、フワッで抜群のおいしさ。
あれを食べちゃうと買ってきたアジフライは食べられなくなりやす。
この原稿を書いていたらアジフライが食べたくなってきた。
でも、釣ってきたアジは全部食べちゃったんだよなぁ~。
船長さんに聞きました アジ釣りのコツ
「底から2m上の指示ダナを例にすると、仕掛けを投入し着底したら糸フケを取り道糸を立たせます。1m巻き上げコマセを振り、もう1m巻いてコマセを振り出し、タナに合わせて20~30秒待ちます」
3月は数型ともに期待大の東京湾のライトアジ行くっきゃないでしょ
後半戦に入るとややアジの食いは落ちたものの中アジがよく上がるようになり、キュキュンと竿先を持っていく引きが楽しい、楽しい。
そんななか暗い顔をしたヤツが1人。
近田でありやす。
もうちょっとで沖揚がりの時間だというのに釣れた魚はゼロ。
変な釣り方をやめなかったらしい。
午前11時に沖揚がり。
この日のトップは前出の山田さんでなんと86尾の釣果。
スゲー!
平均では30尾前後の釣果が上がっていてお土産には十分といった感じでありやした。
唯一アブレたのは近田。
ライトアジでアブレるってヤバくねぇ?
もう変な釣り方するのは禁止だかんな。
結局、下船後に山田さんに物乞いしてアジをもらっていやした。
情けねぇ。
小沢船長に今後の見通しをたずねると、2月はもっとも厳しい時期で例年3月以降は水温の上昇とともにアジの食いも上向き数型ともによくなるとのこと。
当日の釣果でも十分な感じだったけど、さらによくなるんじゃ行かないワケけにいきませんな。
ホント釣れるアジはマジでウマいのでぜひ皆さんも出かけて味わってくだされ。
▲大好きなアジをバリバリ釣り上げて大満足
出典:
お客さんの部屋 山田夏弥さん
「こなや丸には先代のころから30年以上通っています。夏は堤防釣りでクロダイなどを狙っていますが、それ以外の秋~春は毎週ライトアジ船に乗っています。船長たちは人柄もよく、親切で毎回来るのが楽しみなんです」
▲山田さんは86尾でフィニッシ ュ
出典:
近田隊員の戯れ言
「ゲドゥーのレシピ担当としてなんとしても外道を釣り上げたい気持ちが空回り。イシモチやサバが釣れていたので、アオイソメを1匹掛けにして底に仕掛けをはわせるイメージを持ってイシモチを狙ってみたもののアタリはなし。誘い方がよく分からず全然ダメでした。というわけで今回はボウズのため山田さんにいただいたアジでおすすめレシピを二本立てで紹介します」
アジ釣りはおまかせっ!
東京湾奥長浦港 こなや丸
0438・62・2707
▼(左)ライトアジ船の舵を握る小沢一滋船長 (右)ライトアジは第十六号こなや丸で出船
Bグルレシピ 今回のイチ推し!小アジのカルパッチョ
★三枚におろした小アジの半身はちょうど一口サイズ。
皮面に飾り包丁を入れれば血合骨も気にならなくなりやす。
ソースはオリーブオイルにハーブソルトとレモン汁を加えるだけ。
でもこれが抜群にうまくてプリップリのアジに合いまくり。
白ワインなんかあったら昇天確実でありやす。
仕上げに刻んだパセリと砕いたアーモンドを散らすとより風味がよくなり、もはやお店屋さんの味わい。
パルメザンチーズやタバスコを振ってもおいしいよ!
①オリーブオイルにハーブソルト(クレイジーガーリックがおすすめ)とレモン汁を混ぜてソースを作る
②アジを三枚におろし皮を引いて腹骨をすき取る
③皮面に斜めに飾り包丁を入れる
④③を付け合わせとともに皿に盛り①を回しかけて刻んだパセリと砕いたアーモンドを散らして完成
◆材料/小アジ、オリーブオイル、レモン、ハーブソルト、パセリ、アーモンド、あしらい(ミニトマト、くし切りレモン、ベビーリーフ)
ゲドゥーのレシピ 今回のおすすめ アジフライ
★隊長がアジフライを食べたいというので、隊員の私が代わりにいただきました。
できたてのアジフライを一口食べると、衣はサクッ、身はフワフワ。
かめばかむほど凝縮されたうま味が口の中に広がり絶品でした。
ソースとタルタルソース、どちらもおすすめです。
①三枚におろし、アジの切り身に塩コショウを振りかけて下味を付ける
②小麦粉をまんべんなくまぶす
③溶きタマゴに絡めてパン粉を付ける
④フライパンに油を注ぎ、170度に熱して③を入れ、3分ほど揚げる
◆材料/アジ、サラダ油、塩、コショウ、小麦粉、タマゴ、パン粉、あしらい(ミニトマト、キャベツ、レモンのくし切り)
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隔週刊つり情報(2022年3月15号)※無断複製・転載禁止