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でっぷり太った良型ねらい初島周りのイサキ好模様

隔週刊つり情報編集部

駿河湾~外房までイサキ釣り場は各地にあるが、4月に解禁した初島周りも好模様が続いている。

相模湾福浦港のよしひさ丸では海面から13~25m前後のタナを狙い、30cm級の良型主体にトップ20尾前後で推移。

今のところ数こそのびていないものの当地のイサキは大型が釣れることが最大の魅力。

水温が上昇する5月は40cmに迫る特大サイズの期待が高まる好期となり、型にこだわるイサキファンにおすすめの釣り場だ。

釣行の写真

タナで止めてアタリがないときは、ゆっくり竿一杯に持ち上げる誘いも効果的

初島周りのイサキが解禁するのは4月1日、越冬を終えたイサキは産卵準備のため、体に十分な栄養を蓄えている。

皮を引くと包丁が脂でベットリになる旨イサキを求めて、相模湾福浦港・よしひさ丸へやってきた。

注目の解禁日はまだコマセに慣れていなかったせいか、群れの移動が速く苦戦したが、徐々に調子は上向いて、取材前日の4月10日にはトップ31尾という好釣果が出た。

当地のイサキはサイズがよいことが特徴で、アベレージは25~28cm、30cmオーバーの良型も3割程度交じる。

ツ抜けすれば十分なお土産になるサイズだ。

集合時間は5時10分、少し早めに着いたので荷物を船の前に置いて漁協の駐車場に車を置いて戻ると、ほどなく高橋勝久船長がやってきて、舫いを解いて船を岸に寄せた。

冷凍オキアミブロックが配られる。

よしひさ丸のイサキはコマセにオキアミを使う。

付けエサは、コマセの中から姿が整ったオキアミを拾って使う。

オキアミブロックは、ポイントに着くまでにバケツの水につけて解凍しておくのを忘れないようにする。

釣行の写真

(左)食い気のある群れに当たるとダブル、トリプルも(右)ウリンボサイズは交じらない

仕掛け

(左)仕掛けはハリス3号6mの2~3本バリ(右)コマセカゴはオモリ80号のステン缶かプラビシのFLサイズ

知っ得!船ベリの磁石板を活用しよう

取材当日のように風が強い日には、イサキの3本バリ仕掛けは手前マツリしやすい。

そんなときに役に立つのが磁石板。

ロッドキーパーで固定できる磁石シートなども市販されているが、よしひさ丸の船ベリには磁石板が貼り付けられている。

ここにハリをくっ付けておけば、手前マツリはほぼ完璧に予防できる。

活用しよう。

コマセは少なめが吉

初島周りの竿入れ時刻は規定で決まっていて現在は6時半だ。

皆が支度を整えたところで、船はゆっくりと初島へ向かった。

海上では南西風が10m前後吹いている。

この風で相模湾西側の船宿はほぼ出船中止だったが、初島周りのポイントは風裏になるため、この強風でもウネリは生じずに十分釣りになる。

25分ほどで初島北側のポイントに着いた。

最初の指示ダナは17~18m。

これは海面からビシまでの距離になる。

よしひさ丸のイサキ釣りは三浦や房総とはだいぶ異なり、指示ダナは狭く、1mの範囲でビシを上下させて誘いを入れる。

ビシを指示ダナよりも10mほど落としてからタナに合わせる。

つまり、指示ダナが17~18mの場合は、まず28mまで落としてからタナに合わせるのだ。

これは仕掛けを海中で真っすぐに立たせることを目的としている。6mの仕掛けがなるべく真っすぐに下りた状態を作り、コマセに浮いてくるイサキを狙い打つイメージだ。

もう一つ特徴的なのは、使うコマセを少なくすること。

ビシに詰める量は、3分の1~4分の1でよい。

コマセをまきすぎるとエサ取りが集まってしまうためだ。

竿を振るのも、コマセがほんの少し出るようにふんわりとシャクるのがよい。

朝のうちはアタリが少なかった。船長はこまめに移動し、食い気のある反応を探す。

イサキの反応は出たり引っ込んだりしているようで、コマセへの反応が今一つ鈍いようだ。

Tackle Guide

初島周りのイサキ釣りには、短め(2.7m前後)のマダイ竿を使う人が多い。

これはタナを広く探る必要がないこと、置き竿でアタリを待つ人が多いこと、マダイなど大型外道に対応しやすいこと、などの理由がある。

もちろん三浦や房総で主流の2m前後、7:3調子の竿でも問題なく使える。

魚の活性が高いときは短い竿のほうが扱いやすく手返しもよいだろう。

竿は好みで選んでみてほしい。

ハリスは2~3号

ポイント移動を繰り返すうちにトモでイサキが上がった。

30cmの良型で、丸まると太った魚だ。

指示ダナは23~24mだった。

「反応が少しずつよくなってきています。コマセを切らさないよう、まめに入れ替えてみてください」とアナウンスがある。

コマセのまき過ぎもよくないが、コマセを詰め直さずに放りっぱなしもまたよくない。

アタリがなくても2~3分おきに仕掛けを入れ替えることが好釣果へとつながる。

よしひさ丸ではイサキ仕掛けのハリスは3号以下を推奨しているが、やはりこの魚は細ハリスのほうが食いがよく、2号ハリス仕掛けの人が数をのばしている。

とくに澄み潮のときなどは、号数でアタリの数が変わるので、ハリスは2号を使いたい。

ただし、このポイントは良型のマダイが食ってくることもあるため、大型外道に備えるという点では3号ハリスに軍配が上がる。

魚の活性などを見ながら、2号と3号の仕掛けを使い分けたい。

だんだんと魚が船下から離れなくなったのか、タナを取ってからアタリが出るまでの時間が短くなってきた。

私の竿にも鋭く竿先を引き込むイサキ特有のアタリがやってきた。

そのままの位置で追い食いを待ってから巻き上げると、25cmのイサキが一荷で上がってきた。

船長はイサキの反応を見ながら、状況やタナの変化をアナウンスする。

「タナを22~23mに上げてください。船の右側から反応が入ってきています」

「エサ取りの反応もあるので、アタリがない人は仕掛けを上げてエサのチェックをしてください」という具合だ。
 
30cmオーバーの良型交じりで、バケツの中は徐々にイサキで埋まっていった。

時折重厚な引き込みを見せるのはメジナだ。

イサキの反応にはメジナが交じっていることも多く、強い引きの魚が掛かったらゆっくりヤリトリしたい。

沖揚がりの時間を迎え、船中釣果は11~17尾。

前半は反応が落ち着かずアタリが少なかったが、後半は反応が途切れずコンスタントにイサキが釣れ上がった。

南西の強風も釣りの邪魔になるほどではなかった。

今日のイサキは型がそろっているだけでなく、丸まると太っていた。

家に戻って腹を裂くと、真っ白な内臓脂肪を持つ魚体もあった。

とくに刺身は絶品で、脂の甘味としっとりとした舌触りはイサキならではの美味だ。

初島周りのイサキはこれから本番を迎える。

5月になれば白子や真子が成熟してくるので、それらの料理も楽しみになる。

船宿information

相模湾福浦港 よしひさ丸

0465・63・3884

▼備考=予約乗合、集合時間は電話確認。

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