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フルレンタルで手ぶら釣行もOK!南伊豆のキンメ快調!(愛丸/南伊豆手石港)

隔週刊つり情報編集部

これまで、深海釣りの際はたいてい下田在住の従兄弟に同行してもらっていた。
 
キンメ一筋、週2ペースで釣行するベテランなので、アドバイスはもらえるしモデルとしても役に立つ。

何より道具、仕掛けなどすべておんぶにだっこだから、クーラーだけあれば事足りるのがありがたかった。
 
しかしこの従兄弟、2年ほど前に年齢と体調を理由に釣りを引退してしまった。
 
その際、道具一式を譲り受けたので、今回は自前タックルでの単独釣行となる。
 
沖釣りも40年近く続けていれば、道具も少しずつ増え、たいていの釣り物に対処できるようになるが、深海用は高価なうえに使い回しも効かないからなかなか購入には至らない。
 
今回持って行った道具も、2年ほどホコリを被っていたわけだから、使用頻度も推して知るべし。

1投目は全員多点掛け

ということで7月13日にキンメ狙いで南伊豆手石港の愛丸へ出かけた。
 
集合は2時半。

今のところ曇天だが、しばらくすると雨になる予報だ。
 
3時になり3人のお客さんとともに、佐野譲船長の操船で河岸払い。
 
ポイントは石廊崎沖。

南伊豆方面のキンメといえば新島沖がメインポイントとしてあまりに有名だが、このところイルカの回遊に加えて底潮が動かず、極めて厳しい状態とのこと。
 
そのため船によっては式根島まで足を延ばしているそうだが、それでも数のほうはまとまっていないようだ。
 
そこで愛丸が目を付けたのが石廊崎沖。

新島沖に比べてキンメのサイズは落ちるものの、釣り場が近く、海底も比較的平たんで釣りやすく、数も安定しているのが特徴。
 
北東の弱風の中、ゆっくり走って約1時間でポイントに到着。
 
投入開始時間の4時20分まで待機してから、ミヨシから順に入れるよう船長からアナウンスがある。
 
水深は310m。

キンメ釣り場としては浅い部類。

海底が平たんで浅いとなれば、思い出されるのが石廊合わせ。
 
下田から南東方向、新島沖へ向かう途中にあるポイントで、多くの船は朝一番にここで投入し、土産を確保してから新島沖へ向かうのが定番コースだった。
 
だったと過去形なのは、数年前からまったくといっていいほど釣れなくなったためで、現在は禁漁中。
 
その後、資源は回復しているようで、反応はバッチリ出ているという。

来年5月に解禁になるというから楽しみだ。
 
全員無事に投入を終えるが、上潮がカッ飛んでいるようで、道糸は正面に向かって横方向にのびている。

ただ、船長から糸は横でも仕掛けは船下に入っていると説明がある。 

着底は明確。

糸フケを巻き取るとわずかに竿先が震えているのが分かる。
 
アタリがあったので道糸を少しずつのばしていると、今度はトモの私から順に巻き上げるよう指示が出る。
 
残り5mで手巻きに切り換え、仕掛けが見えたところで竿を立てて糸をつかみ、取り込みに入る。
 
かなり重い。

これは速い上潮の抵抗だろう。

たぐり上げていくと海面下に赤い魚影がいくつか見える。
 
取り込んだキンメは計7枚。

サイズは0.6~0.8kgが主体。

型は小ぶりと聞いてはいたが、これくらいあれば不満はない。
 
自分としては1投目から上出来だと思っていたが、ほかの人たちはさらに上をいき、ミヨシから順に11枚、13枚、14枚で、1回の投入で早くもツ抜けを達成。
 
このペースが続けば束釣りも夢ではなさそうだが、そう甘くはない。
 
水深が浅いことも影響してか、2投目以降はガクンと釣果が落ちるのが常だという。

釣行の写真

愛丸は右舷に並び片舷流しで狙う

釣行の写真

仕掛けの投入は、船長の合図でミヨシ側から順番に行う

釣り人の写真

アベレージは600~800g級

釣行の写真

ズラズラ連なって上がってくるキンメ。とにかく足元にたぐり込んでしまおう

釣行の写真

慣れた人は回収した仕掛けのエサを外し、次の仕掛けに付けて再利用する

深海入門にも最適

だいぶ明るくなってきたので、撮影のため2、3投目はパスすることにしたが、案の定全員空振りに終わる。
 
4投目は6時50分、この回も私はパスして様子を見ていたが、ミヨシの人だけキンメ8枚にクロムツ2尾を取り込んだ。
 
なんでも着底直後にアタリがあったので、760mまで糸を出したとのこと。

こんなこともあるから、日が昇ってからも油断は禁物だ。
 
キンメ釣りでは一日の投入回数が8回と決められており、私が用意した仕掛けは4組。

残り3組を5~7投に賭けた。
 
後半は根の縁に当たる少々深みを中心に攻めた。

それでも最深部で370mほど。
 
アタリは依然遠かったものの、3投で3枚を追加して計10枚で終了。
 
ラストの8投目が終わったのが10時45分。

釣果はミヨシから順に35枚、20枚、21枚。
 
ツ抜けも厳しい新島方面に比べたら、上々の成績といえるだろう。
 
ちなみに一日を通して根掛かりは一度もなく、鉄筋オモリを1本も無駄にしないで済んだ。
 
キンメのサイズはやはり0.6~0.8kg主体で大きくても1kg少々という感じだったが、日によっては2kg級も交じるというし、西の深場では3kg級の実績もあるとのこと。
 
オモリで海底をトントンたたきつつ、アタリがあったら道糸をのばして追い食いを待つ、というキンメ釣りの基本が実践できる石廊崎沖は、深海釣り入門にも絶好のポイントといえるだろう。
 
また、冬場が旬のように思われがちなキンメだが、脂肪含有率は夏場のほうが高い。

食味の点でもこの時期は楽しみが大きい。

釣り人の写真

キンメは大きな反応が出ることが多い早朝の1投目が一番のチャンスだが、日が高くなってから多点掛けで食うこともあるので気が抜けない

知っ得!レンタルタックル

通常、沖釣りでレンタルタックルを使うのはビギナーと相場が決まっているが、深海釣りの場合はそうでもない。

今回隣で竿を出していたベテランもレンタルの利用者だ。
 
様ざまな釣りをたしなむため、深海釣りは年間にせいぜい4~5回。

一式30万円もするようなタックルを購入するより、1回3000円のレンタルタックルを借りたほうがいいとの判断に落ち着いたという。

仕掛けは1組1000円。

これも自分で作る場合の原価と手間を考えたら、決して高くはないと思う。

釣行の写真

フルレンタルの場合は乗船料とタックル、仕掛け、サ代込みで3万円

Tackle Guide

キンメ仕掛けのハリ数は規定で20本以下と決まっている。

一応20本が標準となっているが、日が昇ると反応が底付近に沈むため、上バリに掛かる率はかなり減る。
 
このため、朝のうちは20本、その後は15本程度に抑えるようにすれば無駄がない。

当日のキンメ仕掛け

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釣り人の写真

クロムツも交じった

釣行の写真

取り込みは隣人がキンメの下方にタモを添えてアシストする

魚の写真

夏場は魚の鮮度が落ちやすい。釣れたキンメは氷を効かせた大きめのクーラーでしっかり冷やして持ち帰ろう

隔週刊つり情報(2022年8月15日号)※無断複製・転載禁止

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