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水深20m台の浅場でオキメバルの引きを楽しむ(幸栄丸/茨城県鹿島港)
2月中旬、メバル五目乗合で出船する鹿島港の幸栄丸へ。
集合は16時半。
週末とあって船着き場前の駐車スペースには次つぎと車が入ってきて、乗客は総勢21名と大盛況。
仲乗りさんがオケやエサをてきぱきと配り、間もなく荒原康宏船長がやってきて支度がととのった5時過ぎに出船。
船長に近況を聞くと、サイズは25~35cmと良型主体で、いい日はトップで40~50尾とよく釣れているとのこと。
魚の種類はオキメバル(ウスメバル)が主体で、浅場のポイントではメバル(シロメバル)も上がり、ほかにもソイやカサゴなど多彩な根魚が交じるという。
茨城県のオキメバル攻略法はこちらの記事でチェック!
ポイントの水深はなんと25m
航程30分ほどでポイントに到着。
水深はなんと25m。
中深海のイメージが強いオキメバル釣りにあって、この水深は大きな魅力だ。
波風も穏やかな釣り日和、魚探の画面にはメバルらしき反応が出ており、海の中はいかにも釣れそうな気配。
「はいどうぞ。準備ができた人は始めてください」
開始早々、数名にアタリがきて、竿先がガクガクと激しく震えている。
皆さんじっくり追い食いを狙い、ころ合いを見て巻き上げた右ミヨシの方が、橙色の体色が鮮やかなウスメバルと、黒みがかった精悍な魚体のメバルを交えて6点掛けで取り込む。
アベレージサイズも30cm前後と文句なし。
しかし、群れが薄いのか、後続のアタリはあまりなく、ほかの人は各自1尾と単発だ。
その後は水深25~30m前後を転々と流し、どのポイントもすぐにアタリは出る。
しかしほとんどが単発で思うように数がのびない。
「いいときは仕掛けを下ろせばハリの数だけ釣れるけど、今日は食い渋ってますね」
船長によると、反応はバッチリ出ているのだが、前日の大シケで底荒れしたのか食いが今ひとつとのこと。
魚礁周りの落とし穴
アタリが遠くなった9時過ぎ、30分ほど走って水深45m付近に到着。
「ここは魚礁周りです。根掛かりしますから気を付けてください」とアナウンスされて一斉に投入。
タナを取った途端にガガガッと竿先が震え、船内いたるところで竿が曲がった。
皆さんすぐに巻き上げず、セオリーどおり追い食いを狙っていたが・・・おそれていた根掛かりが頻発。
この日は大半の人がヒラメ用かコマセダイ用とおぼしき全長3mくらいの軟調竿を使用していたのだが、このタイプの竿は遊びがあるため、最初のアタリがきた位置でそのまま追い食いを待った人は、掛かった魚が根に突っ込んで根掛かりしたようだ。
一方、追い食いを成功させダブル、トリプルで上げた人の釣り方が、前項の解説で紹介した方法。
最初のアタリがきたらすぐに1~2mくらい巻いて根掛かりを回避していた。
その後は転々と移動を繰り返し、再び単発掛けが多くなりペースが上がらないまま12時前に沖揚がり。
当日は、やはり底荒れしていたのか全般に食い渋り、一人5~21尾と低迷した。
しかし数日後には31~90尾と復調。
今後も海況次第で好不調はあるだろうが、例年これから春本番に向け新しい群れがどんどん入ってくる時期。
海が落ち着けばウスメバルとメバルの引きを存分に楽しめることだろう。
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